快進撃キンタロー。は引っ張りだこ タレントはフリーになっても食っていける時代に|桧山珠美 あれもこれも言わせて

公開日:2024/12/08 06:00 更新日:2024/12/08 06:00

キンタロー。(C)日刊ゲンダイ

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モノマネ芸人キンタロー。の快進撃が止まらない。例えば、今週は日曜「週刊さんまとマツコ」「おしゃれクリップ」、月曜「ZIP!」「モノマネMONSTER」、火曜「上田と女がDEEPに吠える夜」……と毎日どこかでキンタロー。を見ている印象だ。「おしゃれクリップ」ではキンタロー。の地方営業に密着。彼女が舞台に上がると2000人の観客から大歓声が沸き起こった。

キンタロー。が世に出たのはAKB48前田敦子のクセつよモノマネでファンから苦情が殺到したそうだが、反発してもっとやってやると思ったそうだ。ド根性!

昨今のモノマネを見ていると正統派でいかにもうまいでしょうと朗々と歌う人たちもいるが、それはただの歌自慢で歌っている本人は気持ちいいかもしれないが、モノマネ芸とは言えない。 そこへいくとキンタロー。は似ているかどうかはともかく、誇張してクセが強く、インパクト大。笑えるモノマネ芸として成立していてすごい。レパートリーも「北京五輪で見た天才子供トランぺッター」や「サザエさんの中島」「地面師たちのハリソン山中」「半沢直樹の北大路欣也」などなど誰もやらないことをやって異彩を放つ。 今年3月に松竹芸能から独立。事務所から独立すれば一定期間干されるのは昔の話。今やそんな弊害はなく、彼女の活躍を目の当たりにすると、むしろフリーになった方が売れるとさえ思えてくる。

ちなみに、お笑いではみやぞんもハリセンボンもみなみかわもフリーになったが、仕事が途切れたイメージはない。

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公開日:2024/12/08 06:00 更新日:2024/12/08 06:00

藤原紀香(C)日刊ゲンダイ

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俳優でも小泉今日子をはじめ堺雅人佐々木蔵之介佐藤隆太竹野内豊多部未華子黒木華中居正広二宮和也らがフリーもしくは独立して個人事務所を立ち上げ、仕事も順調のようだ。

フリーとは文字通り自由なわけで“意に沿わない仕事も引き受けなくてはいけない”“ギャラも何割かは持っていかれる”こともない。難点はスキャンダルではフワちゃんの一件のようにモロいことだが。

折しも藤原紀香篠田麻里子所属の事務所「サムデイ」破産のニュースが流れた。紀香にしては寝耳に水、しかも、その直後には夫の片岡愛之助が舞台稽古中に大けがをして泣きっ面にハチ状況。さぞや落ち込んでいるかと思ったらインスタに「こんな時こそ 人の温かさ、真の優しさに気づくことができます それは神様が与えてくれた大切な時 明日も、前を向いて歩いていこう 笑顔は多くのことを成し遂げるはず」とメンタルの強さを見せつけた。

この流れで芸能人のフリー化が加速しそうな気配。人生は短い。好きなコトを好きなようにやったもん勝ち。キンタロー。の振り切ったモノマネを見てそう思う。

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