2024年12月11日 12時0分 livedoor
全国で話題沸騰中の小説『近畿地方のある場所について』が、ついに実写映画化されることが決定した。この作品は、著者・背筋による異質で不思議な物語で、発行部数は30万部を突破し、多くの読者の心を掴んでいる。物語は、「行方不明の友人を探しています。」という一文から始まる。行方不明になったオカルト雑誌の編集者。彼が消息を絶つ直前まで調べていた内容は、近畿地方にまつわる過去の編集記事だった。彼はなぜ消えたのか、そして彼のいまどこにいるのか、すべての謎はその場所へとつながっている。2023年1月にWeb小説サイト・カクヨムに第1話が投稿されると、様々な反響がSNSで巻き起こり、「これは本当に虚構のストーリーなのか?」「その場所は実在するのではないか?」という議論が活発になった。瞬く間に大注目作となり、連載が続くにつれて若年層を中心にファン層が拡大。累計2000万PVを超えるヒットを記録し、2023年8月には単行本化されて人気が爆発。いまでは全国の書店でベストセラーの棚を占拠している。製作を務める櫛山慶プロデューサーは、原作小説を読み「2000年代に掲示板の怪談スレッドに興奮した感覚がよみがえってきた」と語り、映画化を熱望した。監督には、ホラー映画『サユリ』を手掛けた鬼才・白石晃士が起用され、「原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます」と意気込みを示している。原作者の背筋氏も、自著の初映画化に際して「私は長年白石作品に魅了され続けていました。それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました」「この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか」と語り、映画に対する期待を寄せている。本作は2025年1月に撮影を開始し、ワーナー・ブラザースの配給で2025年内の公開が予定されている。
■作品情報
『近畿地方のある場所について』公開日:2025 年配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://kinki-movie.jp/
© 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
原作者・背筋氏コメント
私は長年白石作品に魅了され続けていました。それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました。気づけばそれは『近畿地方のある場所について』という題名で書籍になっていました。この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。映画を楽しみにしてくれるであろう同士の期待に応えるためにも。
白石晃士監督コメント
映画に行きませんか。タイトルは『近畿地方のある場所について』といいます。原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます。どうぞ、ご期待下さい。このコメントを見てくださって、ありがとうございます。この映画を見つけてくださって、ありがとうございます。
櫛山慶プロデューサーコメント
2000 年代、掲示板の怪談スレッドに没頭した日々。その興奮が『カクヨム』で本作に出会った瞬間、鮮明に蘇りました。映像化を決めた際、真っ先に声をかけたのは『ノロイ』の白石晃士監督。奇妙で底知れない断片を、監督がどう映像化するのか、私自身震える思いで製作中です。ただひとつ言えるのは、この映画はただのエンターテインメントではありません。映画として届ける覚悟が必要な、強い“想い”が宿る前代未聞の作品です。ぜひ、その覚悟を期待してお待ち下さい。