フィギュアに5回転時代か マリニンは「まだあまり語りたくないが」:朝日新聞デジタル

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ノンフィクションライター・田村明子2024年11月13日 6時30分

スケートアメリカで優勝したイリア・マリニン(中央)。右は総合3位の三浦佳生

10月に米テキサス州アレンで開催されたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、スケートアメリカの男子ショートプログラム(SP)後の会見で、米国人の記者が現世界チャンピオンのイリア・マリニン(米国)にこう質問した。

「5回転ジャンプを練習していると聞きますが、もうサポートなしで成功したのですか? もしそうなら初めて成功したのはいつで、試合に入れる準備はいつできそうですか?」

マリニンは落ち着いた表情で、こう答えた。

「その話題についてはまだあまり語りたくないのですが、とても良い手応えだ、とだけお伝えしておきます。来シーズンお見せできるのを、楽しみにしています」

会見場にいた記者たちから、息をのむ気配がした。19歳のマリニンが、5回転ジャンプの可能性に触れたのはこれが初めてではない。だが、ここまではっきりと宣言したのは、今回が初だ。

これには理由がある。国際スケート連盟(ISU)が今年の7月、5回転ジャンプの基礎点を初めて発表したのである。その理由を、ISU技術委員の岡部由紀子氏が説明する。

「現在SNSなどで5回転に…

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