公開日:2024/12/12 10:55 更新日:2024/12/12 10:57
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「女芸人№1決定戦 THE W 2024」で新女王が誕生した12月10日、ゆりやんレトリィバァ(34)がアメリカに発った。ゆりやんは17年にスタートした「THE W」の初代女王。芸人人生を大きく変えた大会の日に、活動拠点をアメリカに移したことに運命めいたものを感じる。
かねて年内渡米を公表していたゆりやんは、今月に入って荒稼ぎ。11月26日にボディーメークの著書「じぶん BIG LOVE!♡♡♡~ゆりやん体づくり本」(集英社)を出版すると、12月5日に発売記念会見を開いた。4日には、テレビCM「Paidy」の最新版のオンエアが開始。6日には、千葉・幕張メッセで開幕したポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2024」に出席して、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで科学者のドクを演じたハリウッド俳優のクリストファー・ロイド(86)と同じステージに立った。8日には、渡米前最後の国内イベントに参加。「とにかく(アメリカで)売れます」と力強く誓った。
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アメリカでのプランはゼロで、帰国のめども立てていない。幼いころから世界で通じる表現者になりたいと思っていたため、時間をかけて英語を学習。ひとり旅で困らない程度の語学力を身につけた。
45キロのダイエットに成功したあとの20年にNetflixシリーズ「極悪女王」のオーディションを受けると、主人公で悪役女子プロレスラー・ダンプ松本(64)役を射止めて、40キロも増量。同作は世界190を超える国と地域で同時配信されることが決まっていたため、ゆりやんは是が非でも主役のポストに収まりたかった。英語版「The Queen of Villains」は残念ながら視聴ランキングで首位に立てなかったが、日本では3週連続トップの好成績。予想をはるかに上回る“極悪旋風”は、ゆりやんにとって最良にして最高の餞別となった。
■アメリカンドリームを体現できるか
今月3日に発表された「BBC100 Women(100人の女性)」で、ゆりやんの吉本興業の先輩にあたる渡辺直美(37)が日本のコメディアンで選出された。
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渡辺は21年から米国ニューヨークに移住。インスタグラムやXなどの総フォロワー数は約1500万人で、日本人有数のインフルエンサーとなった。 2年前にはニューヨーク・タイムズスクエア付近で巨大広告看板が設置され、アメリカンドリームをつかんだ。
「そんな直美さんは、ゆりやんさんのロールモデルになっているはず。ただ、ゆりやんさんの場合は『The Queen of Villains』という強い手札を持っており、女性芸人たちで競うコンテストでクイーンになったというエビデンスまである上での渡米。海外のオーディションで有利に働くことは、目に見えています。英語が堪能で、俳優・コメディアンとしてのベースと実績があるため、いまは漠然としている“売れる宣言”も、スピーディーに具現化する可能性が高いです」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)
19年には米国のオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に角刈り、星条旗の水着で出演して、世界中から喝采された。21年には、「GQ MEN OF THE YEAR2021」でメン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディアン賞を受賞。時間をかけて足場を組み立てていったゆりやん。25年はアメリカンドリームを体現だ。