『十一人の賊軍』白石監督&『侍タイ』安田監督が対面!互いに絶賛、時代劇愛を語る|シネマトゥデイ

熱い握手! 『侍タイムスリッパー』の安田淳一監督と『十一人の賊軍』の白石和彌監督

映画『十一人の賊軍』の白石和彌監督と『侍タイムスリッパー』の安田淳一監督が22日、都内で両作の公開記念トークショーを開催し、互いの作品の印象や、時代劇へのこだわりなどを語った。

【画像】激シブ!『十一人の賊軍』キャラクタービジュアル

白石監督の最新作『十一人の賊軍』は、脚本家・笠原和夫のプロットを原案に、江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わろうとしていた戊辰戦争の最中、新発田藩(現・新潟県新発田市)で起きた抗争を映し出すアクション時代劇。安田監督の『侍タイムスリッパー』は、現代にタイムスリップした会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)が、剣の腕を生かして時代劇撮影所の斬られ役として生きるSF時代劇。

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安田監督は、白石監督の『十一人の賊軍』について「迫力がやっぱりすごくて、仲野太賀さん、山田孝之さんのお芝居も良かった。劇中の構えをみて、これを山口馬木也さんがやったらどうなるだろうって考えました。マカロニウエスタンのような雰囲気があったりして、2時間40分があっという間でした。ドキドキしながら拝見していました」と感想を述べる。

これに白石監督は「嬉しいです。大変な撮影だったので。ぜひ安田監督に(この後の)新しい物語を紡いでいただいて……」とユーモアを交えつつ感謝を伝え、『侍タイムスリッパー』についても「すごく面白かったです。僕らにはできない贅沢な撮影をしているなと感じました。時代劇への愛がしっかり映画の中にあって、親近感を持ちました」と絶賛。さらに「京都の大好きな俳優さんがたくさん出ていて、楽しかったです」と振り返った。

安田監督「簡単に作った映画はお客さんが喜んでくれない」

時代劇に挑戦した理由について、安田監督は「簡単に作った映画はお客さんが喜んでくれない。越えられない壁を越えて作った作品の方がお客さんに喜んでもらえる。そして監督としていつかは撮りたいと思っていたのが時代劇だった」と説明。作品を作るということに対しても「心に思っていないことは映画にしない。真心を込めて作るということを大切にしています」とこだわりを明かし、白石監督を感心させていた。

白石監督も時代劇に取り組むようになった理由について、「日本の美しさを描けたり、日本オリジナルの世界でもある」と持論を展開した。また、「時代劇は、やりたい作品が他にも三つくらいあって、それを誰がやってくれるかなと思いながら今、準備しています」とさらなる時代劇映画の企画があると明言。同時に「現代劇も長くやっていないので、それもやりたい」と新作に向けて意欲を燃やしていた。(取材・文:名鹿祥史)

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映画『モアナと伝説の海2』キャラクタービジュアル – (C)2024 Disney. All Rights Reserved.

映画『モアナと伝説の海』で話題をさらった“マッドマックス風”のココナッツの海賊カカモラの一人が、続編である『モアナと伝説の海2』ではモアナの仲間になる。監督のデイブ・デリック・ジュニアが明かした。

【動画】これは…まるでマッドマックス!映画『モアナと伝説の海』本編映像

カカモラは、モアナとマウイが旅の途中で出会った、かわいらしい見た目と裏腹に冷酷で残忍な海賊だ。戦闘シーンはまるで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だと話題になったが、それもそのはず。監督のジョン・マスカーロン・クレメンツジョージ・ミラー監督の大ファンであり、「ジョージ・ミラーへの敬意を払い、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』からインスピレーションを受けたシーンが、海賊カカモラと戦うシーンなんだ」と明かしていた。

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12月6日に日本公開される『モアナと伝説の海2』は、前作から3年後が舞台。すっかり航海術も板についたモアナは全ての海をつなぐ1,000年に一人の“タウタイ(導く者)”として、危機に瀕した島の未来のために、仲間たちと共に危険な航海へ繰り出すことになる。

その旅の途中でクルーになるのが、カカモラの一人なのだという。デリック・ジュニア監督は「僕たちはカカモラが大好きだ。本作では彼らの違った面も見せることになる。僕たちがやるのが好きなのは、第1弾に登場したキャラクターをより深めること。本作でカカモアのことをより良く知ることができるよ」と続編では彼らの知られざる背景が明らかになるとカカモラファンにアピール。「コトゥという名前のカカモラが船に乗るんだ」と期待をあおっていた。(編集部・市川遥)

映画『モアナと伝説の海2』は12月6日より全国公開

これは…まるでマッドマックス!映画『モアナと伝説の海』本編映像 » 動画の詳細

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話題沸騰中の映画『侍タイムスリッパー』主演・山口馬木也に緊急インタビュー!クライマックスの裏側、今後の俳優人生を語る » 動画の詳細

今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」へのノミネートが先日発表されるなど、国内で話題沸騰中のインディーズ映画『侍タイムスリッパー』。池袋シネマ・ロサだけでの上映から全国規模に拡大し、現在も上映館数を増やしている。同作で主人公・高坂新左衛門を演じたのは、ドラマ「剣客商売」シリーズや大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などにも出演した俳優・山口馬木也(51)だ。8月17日の上映開始から間もなく100日を迎える中、山口は拡大する“侍タイ”ムーブメントをどのように受け止めているのだろうか。

【動画】話題沸騰『侍タイムスリッパー』山口馬木也に緊急インタビュー

“想定外”の領域へ…空前の『侍タイ』ブーム

『侍タイムスリッパー』山口馬木也が演じた高坂新左衛門 – (C) 2024未来映画社

『侍タイムスリッパー』は、落雷によって現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてきた会津藩士・高坂新左衛門(山口)が、自らの剣の腕を頼りに「斬られ役」として新たな人生を歩むコメディー。東映京都撮影所で撮影された本格的な殺陣、新左衛門をはじめとする個性豊かなキャラクターが織りなす人情劇が話題を呼び、SNSなどを通じて瞬く間にクチコミが拡散された。11月18日現在で上映規模は338劇場まで拡大しており、全国で多くリピーターを生み出している。

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SNSがあまり得意ではないという山口は、「少し前までは(上映拡大の)スピードがあまりにも速かったもので、ついていけませんでした。お客様の口コミ等で、劇場にも多く足を運んでもらえるようになり、ここ1週間ぐらいでようやく一安心できるようになりました」と現在の心境を明かす。

“侍タイ”現象は多くの媒体で取り上げられるようになり、安田淳一監督やキャスト陣のメディア露出も急増した。「最初の方は、今日はこのテレビ番組で宣伝されますということが共有されていたのですが、あまりにも数が増えてしまったので、僕のところまで情報が来ないんです(笑)。前までは指折り数えて、楽しみに録画していたりもしたのですが、今ではSNSで『今日放送されていた』と知ることもあります」と山口も追いきれないほどの勢いだ。

そんな『侍タイムスリッパー』のはじまりの場所でもある池袋シネマ・ロサは「僕の中でもパワースポット化しています」と山口。休みの日は劇場に足を運び、映画を鑑賞した観客に自ら声をかけることもあるという。「故郷に帰ってきたみたいな感覚があります。劇場自体がそういう雰囲気を持っています」

「たくさんのお客様の目に触れて、初めて映画は完成するのではないか」山口は、世界的彫刻家イサム・ノグチの逸話を引き合いに本作への思いを語る。「イサム・ノグチさんが滑り台を作った時に『子どもたちの尻がこの作品を完成させる』という例え方をされていて、それがこの映画にも当てはまると思っています。ただ、今はどこが完成かもわからなくなってきている状態です。全国のお客様はもちろん、海外の人にももっと観てほしいという声も上がっているので、そういった意味では、今後が楽しみです。ここから先はもう“想定外”です」

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誰にも渡したくなかった新左衛門役

現代にタイムスリップしてきた新左衛門がケーキを食べる、劇中屈指の名シーン – (C) 2024未来映画社

山口自身のハマり役となった高坂新左衛門だが、安田監督によると、もともとは新左衛門の“因縁の相手”である風見恭一郎(冨家ノリマサ)役で山口を起用することが想定されていた。

新左衛門に違う俳優がキャスティングされたかもしれない。その可能性を想像した山口は「僕は嫌ですね」とキッパリ。「やっぱり愛着がありすぎて……。もう愛おしいといいますか、あの役を他人に(渡すこと)はすごく嫌です。もちろん、風見恭一郎役は素晴らしいですし、冨家さんが立体化して魅力的なキャラクターになりました。それでも、やっぱり演じたいのは新左衛門です」

台本を読んだ時から、新左衛門を「すごく身近に感じた」と山口。「役の半分以上は相手であったり、周囲が作ってくださることが、僕の中で原則としてあります」と語る通り、新左衛門は「周りが作ってくれたキャラクター」だという。

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途中から、山口の中に“新左衛門の血”が流れ始めたといい、撮影現場ではキャラクターと同化して「侍になりきっていたりするんです」とその感覚を表現する。新左衛門として会津弁のセリフを放った際には、安田監督が目を潤ませて「やっと(新左衛門に)出会えました」と山口に伝えるほど、撮影現場では新左衛門としての人生を生きていた。

「俳優になること」に憧れ続けている人生

『カメ止め』の奇跡、再び! – (C) 2024未来映画社

同じインディーズ映画で社会現象を巻き起こした『カメラを止めるな!』と同じ道を辿っていることから、「第二のカメ止め」としても注目されている『侍タイムスリッパー』。安田監督を「恩人」と表現した山口は、「この作品は、僕の中では忘れられない大きな分かれ道になる作品。監督が自らお金を出して、真っ白なキャンバスから死ぬ気で生み出して、決して自分を卑下して言っているわけありませんが『そこで僕を起用するか?』という話なんですよ。安田監督の中では、本当に賭けですから。僕を起用してくださったことが、未だにすごく不思議です。これが一番の奇跡かもしれません」と感謝をにじませる。

『侍タイムスリッパー』で新左衛門と出会っていなければ、「ここまで大勢の方に見ていただいて、認知されるっていうことは多分なかったはずです」と続けた山口。「この大きな分かれ道に、安田淳一監督がいることは間違いないです」と力強く語った。

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そんな山口に今後のビジョンについて聞いてみると、「それが、ビジョンがないんです」と意外な答えが返ってきた。「それってなぜだろうと思うんです……。もちろん、ご縁があったら嬉しいことですが、それ以上に自分がこういう役をやりたいとか、 もともとないんですよ。ハリウッド進出とかも考えていません」

というのも、山口には「俳優になりたい」という願望が、ずっと心の中にあり続けているのだという。「もちろん『自分は俳優です』とは言いますが、もともと何もできなかったし、コツコツやって、毎回振り出しに戻って、また一から這い上がって、自分の中では未だに『俳優になれている』という感覚が出せていないんです。俳優になるということに、憧れ続けているんです」

『侍タイムスリッパー』は役者・山口馬木也の分岐点に

『侍タイムスリッパー』のヒットで山口の知名度はさらに上昇しているが、本人は「多分そこまではいっていない気がします」と謙虚な姿勢を見せた。「俳優として尊敬すべき人がこの世の中にはたくさんいて、やっぱりその人たちに近づきたいし、一緒にお仕事もしたいです」

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役者の道を探求し、極めようとする山口はまさに“職人”だ。「どれだけ真っ直ぐな線を引けたとしても、多分もっと完璧を目指すと思います。自分が納得したものが生涯かけて引けるかどうかわからないですが、本当に引けたら辞めると思います。歳を重ね、いろんなことを勉強したり知ったりすることで、最初に描いていた線がどんどん狭まる可能性もあります。(俳優業には)終わりがないんです」

「もっといろいろな方に出会いたいし、いろいろな俳優さんと共演したい」と目を輝かせた山口。先日発表された第49回報知映画賞のノミネーションでは、主演男優賞候補に名を連ねており、日本アカデミー賞への期待も高まっている。『侍タイムスリッパー』と同じく、山口の快進撃はまだまだ続く。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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左から、坂口健太郎、中村ゆり、有村架純、生田斗真 – Netflixシリーズ「さよならのつづき」独占配信中

有村架純坂口健太郎がダブル主演を務めるNetflixシリーズ「さよならのつづき」(独占配信中/全8話)で、有村、坂口に生田斗真中村ゆりを加えたメインキャストを演じる4人のキャラクターがハマリ役と話題になっている。(※以下、本編の内容に触れています)

【画像】幸せいっぱい!さえ子と雄介のカップル写真

今日のTV番組トップ10(日本)で1位を独走しているほか、世界12の国と地域でも「今日のシリーズTOP10」入りし、週間グローバルトップ10(テレビ・非英語部門、11月11日~17日)にて9位に初登場するなど、日本のみならず世界からも注目されている本作。映画『余命10年』などの岡田惠和による完全オリジナル脚本で、北海道とハワイの壮大な風景を舞台に、事故で恋人を失ったヒロインと、その恋人に命を救われた男の切なくも美しい奇跡を描いたラブストーリーが描かれている。

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本作のプロダクションノートによれば、全員が第2候補がない“唯一無二の完璧なキャスティング”だったというメインキャストの4人。有村が演じたヒロイン・さえ子は、最愛の彼を交通事故で亡くしてしまうが、ずっと耐えて下を向いているわけではなく、大好きで生きがいである仕事と共に前に進もうとする前向きな女性。一見すると、気が強すぎて嫌われてしまうところを「有村架純さんが新たな引き出しを開けてくれたことで、強気なところとチャーミングなところが、いいバランスになったと思います」と脚本の岡田も太鼓判を押す、絶妙なバランスのキャラクターを生み出している。

そんな有村とダブル主演を務めた坂口が演じるのは、さえ子の恋人・雄介の心臓を移植され、命をつないだ大学職員の成瀬。移植手術を経たことで、説明のつかない記憶や揺れ動く感情など、共感してもらいづらい想いを抱える難しい役どころだが、岡田が「成瀬と雄介という対照的なふたりの感情のグラデーションを、実に繊細に演じてくれました」と語るように見事に体現しており、SNSでも「坂口健太郎の中に生田斗真が生きてるって思える演技すごいな」といった絶賛のコメントがあがっている。

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亡くなってもなお有り余る存在感を放った、明るく自由奔放な青年・雄介を演じた生田は「最初は1話でどれだけ雄介というキャラクターの印象を残せるか、めちゃくちゃプレッシャーだった」と自身が語るように、物語のキーマンでもある重要なキャラクター。説得力のある好演に「これは生田斗真がぴったり」「生田斗真じゃないとあの余韻は残らなかった気がする」「彼の唯一無二の存在感の強さを改めて感じた」と称賛の声が寄せられており、まさにキャスティングの妙をうかがわせる。

さえ子とミキの対峙シーンは見応えあり!

そして、視聴者の共感が集中しているのが、中村演じる成瀬の妻ミキ。岡田が「自分から成瀬にプロポーズするなど、自らの手でつかみに行く人」と紹介するアクティブで愛情深く、芯の通った、さえ子とはまた違う強さを持った女性。視聴者からは「1番素敵な人はミキさん」「成瀬ミキの強さが光ってた」「愛情の深さに胸を打たれました」「共感しすぎてずっとしんどいけどミキさんのつよさだいすき」と魅了される人が続出。本作の見どころの1つと言えるさえ子との対峙、そして紆余曲折を経たのちの2人の関係性など、有村と中村のケミストリーにも唸らせられる。(高橋理久)

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ウルトラマンアーク&ブレーザー、共闘が実現! – (c)円谷プロ (c)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京

特撮ドラマ「ウルトラマンアーク」(テレビ東京系・毎週土曜午前9時~)の第19話「超える想い」が23日に放送され、前作「ウルトラマンブレーザー」からウルトラマンブレーザーとアースガロンが登場。二大ウルトラマンの奇跡の共闘に、SNSでは「神回」の声が相次いだ。(以下、第19話の内容に触れています)

【画像】ウルトラマンアークがブレーザーの力を継承!第19話場面カット

「ウルトラマンアーク」は、豊かな想像力を持つ主人公・飛世ユウマ(戸塚有輝)が、光の使者“ルティオン”と一体化して誕生した光の巨人=ウルトラマンアークの戦いを描く物語。第19話は、冥府闇将軍獣ヘルナラクを追ってユウマが、別の次元=星下市めいおう町に迷い込んだところからスタートした。

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別次元の石堂シュウ(金田昇)、夏目リン(水谷果穂)、伴ヒロシ(西興一朗)と出会ったユウマは、ヘルナラクと戦うウルトラマンブレーザーの姿を目撃する。そして、自身もウルトラマンアークに変身し、ブレーザーと共にヘルナラクに応戦した。ブレーザーはアークに自分の力を分け与え、アークを元の世界へと“ぶん投げ”た。

後半は、アークとブレーザーがそれぞれの次元で怪獣と戦う展開に。ヘルナラクとの最終決戦に挑んだアークは、ブレーザーから継承した力=ブレーザーキューブを使用し、アークアイソードがブレーザーの必殺技「スパイラルバレード」に変化。別の次元で宇宙甲殻怪獣バザンガと戦闘中のブレーザーも同じくスパイラルバレードを繰り出し、二人の動作がシンクロする形で怪獣を撃破した。

ブレーザーキューブを使用したアークがブレーザー特有の“儀式”ポーズを披露したり、アークに力を与えるブレーザーの手の繋ぎ方が、「ウルトラマンブレーザー」の主人公ヒルマ ゲント(蕨野友也)とブレーザーが手を繋いだ時と同じポーズなど、前作「ウルトラマンブレーザー」の要素もてんこ盛り。SNSでは「ブレーザー」「ゲント隊長」「スパイラルバレード」など「ブレーザー」関連のワードが相次いでトレンド入りを果たした。(編集部・倉本拓弥)

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正体を隠していた二人がW変身! – (c)2024 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

特撮ドラマ「仮面ライダーガヴ」(テレビ朝日系)の第12話「ドーナツがつなぐ絆」が、24日午前9時から放送される。

【画像】ガヴ、絆斗の前で変身解除…第12話場面カット

本作は、異世界からやってきた主人公・ショウマ(知念英和)が仮面ライダーガヴに変身し、幸せな人間をさらおうとするモンスター・グラニュートと戦う令和仮面ライダーシリーズ第6弾。

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ガヴに助けられた辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン(日野友輔)は、フェアじゃないとガヴに正体を明かすように迫る。戸惑うガヴだったが、仕方なく変身を解除する。

甘根幸果(宮部のぞみ)が、鳥谷栄美(石川瑠華)を騙したと思われる男をSNSで発見。ショウマはその情報をもとに男に会いに行くと、グラニュートと出くわした。「今日こそ倒す!」とショウマは絆斗とともに変身する。(編集部・倉本拓弥)

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『ウルトラマンアークTHE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』作品ロゴ – (c)円谷プロ (c)ウルトラマンアーク特別編製作委員会

現在放送中の特撮ドラマ「ウルトラマンアーク」(テレビ東京系・毎週土曜午前9時~)の映画化が決定し、『ウルトラマンアークTHE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』のタイトルで、2025年2月21日より全国公開されることが明らかになった。あわせて、俳優・竹中直人が登場する特報映像が公開された。

【動画】『ウルトラマンアークTHE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』特報

「ウルトラマンアーク」は、はるか彼方の銀河系から地球へ降り立った光の使者“ルティオン”が、豊かな想像力を持つ主人公・飛世ユウマ(戸塚有輝)と一体化し、ウルトラマンアークとして迫り来る危機から地球の未来を守る物語。テレビシリーズに続いて辻本貴則監督がメガホン取る映画には、ユウマをはじめ、石堂シュウ(金田昇)、夏目リン(水谷果穂)、伴ヒロシ(西興一朗)、ユピー(声:広瀬裕也)ら怪獣防災科学調査所「SKIP」のメンバーが登場。特報に登場する竹中の役柄は明かされていない。

SKIP&SKaRDが夢の共演!座談会の様子 – (c)円谷プロ (c)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京

映画化は、23日10時からウルトラサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」で先行公開されたオンラインイベント「ウルトラマンアーク&ブレーザー オンライン座談会」の中で発表されたもの。同日放送された第19話「超える想い」でウルトラマンアークとウルトラマンブレーザーが共闘したことを記念して、「ウルトラマンブレーザー」から蕨野友也山田姫奈内藤好美梶原颯伊藤祐輝も参加した。同座談会は、13時からYouTube「ウルトラマン公式」でも配信される。(編集部・倉本拓弥)

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【特報】『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』2025年2月21日(金)全国劇場で公開! » 動画の詳細

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映画『はたらく細胞』ファミリープレミア試写会に登壇した泉谷星奈、松本若菜、阿部サダヲ、マイカ・ピュ

俳優の松本若菜が23日、109シネマズ二子玉川で行われた映画『はたらく細胞』(12月13日公開)ファミリープレミア試写会に阿部サダヲマイカ・ピュ泉谷星奈と共に登壇。本作で永野芽郁とダブル主演を務める佐藤健との思い出を語った。

【画像】泉谷星奈&マイカ・ピュがかわいすぎ!阿部サダヲ&松本若菜と登場

本作は、清水茜のコミック「はたらく細胞」に加えて、清水と原田重光初嘉屋一生による同作品のスピンオフ「はたらく細胞BLACK」を、映画『テルマエ・ロマエ』シリーズや『翔んで埼玉』シリーズなどを手掛けた武内英樹監督が実写映画化。生活習慣や体内環境がまったく違う親子(阿部サダヲ、芦田愛菜)を通して、体内で病原体の侵入を防ごうとする細胞たちの活躍を描く。

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松本は本作で、優しい顔でちゃきちゃきと仕事をこなす細胞マクロファージを好演している。映画を観た感想を聞かれ「描かれているのは人間の体内なのですが、エキストラさんを含めて何千人も出演するなど、圧倒的なスケール」と作品の規模感に驚いたと言うと、印象に残っているシーンについて「阿部さんが漏らしてしまうシーンに立ち会っていたのですが、先輩に言うのもおこがましいのですが、素晴らしかった」と絶賛する。

本作は、迫力あるアクションシーンも見どころの一つ。松本は「私もやらせてもらっていますが、佐藤健さんもすごかったですし、山本耕史さん、仲里依紗さん、そのほかの皆さんもものすごい練習量でアクションに挑んだので、伝わっていると思うと嬉しいです」と撮影を振り返る。

松本と言えば、主演を務めた佐藤とは、2007年放送の特撮ドラマ「仮面ライダー電王」で、姉弟役として共演している。松本は「『仮面ライダー電王』は私も健くんもほぼデビュー作と言っていい作品で、私の中でも思い出深い」と語ると「でも今回の映画では共演と言っても同じシーンがなかったんですよ」と残念そう。

それでも松本は「あれから月日も経ち、健くんもどんどん素晴らしい俳優さんになられて、お互い環境も変わってきている中、勝手ながらどうしても佐藤健さんと会うと、当時の姉と弟みたいな感じになってしまうんです」と照れくさそうに笑うと「それからも出る作品を追って勝手に応援していたので、同じ作品に出させてもらうというのは感慨深かったです」としみじみ語っていた。

そんな松本に、人気子役の泉谷は「いま松本さんのドラマ(わたしの宝物)を観ているのですが、この映画の優しい役とは違って悲しい役。いろいろな役ができてすごいと思います」と憧れの目線を向けると「私も松本さんのようになりたいです。将来の夢です」と明かしていた。(磯部正和)

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映画『海の沈黙』公開記念舞台あいさつに登壇した本木雅弘と清水美砂

俳優の本木雅弘が23日、都内で行われた映画『海の沈黙』(全国公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇し、「普通の関係でいられない」という清水美砂との共演シーンを振り返った。この日は、石坂浩二菅野恵若松節朗監督も来場した。

【画像】本木雅弘が清水美砂の肩を抱いて感謝

駅 STATION』、ドラマ「北の国から」シリーズなどで知られる倉本聰が原作・脚本を務めた人間ドラマ。世界的な画家・田村修三(石坂)の展覧会で贋作事件が起こり、報道が加熱する中、北海道・小樽で女性の死体が発見される。やがて二つの事件の間に浮上した人物は、かつて天才画家ともてはやされるも、ある事件を機に表舞台から姿を消した津山竜次(本木)だった。

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本木は公開と観客の来場を喜び、「きっと倉本先生も富良野で、この船出を喜んでくださっていると思います。その倉本先生の一筋縄ではいかない世界観を、粘り強い寄り添いで作品に仕上げてくれた監督に感謝申し上げます」と頭を下げた。そして、「観終わった後で良くも悪くもモヤモヤしていると思いますが、結末を知ったところで終わるタイプの作品ではありません。これから皆さんの自分事となってジワジワと響いていくと思います」と呼びかけた。

印象的なシーンを問われた本木は「夢のシーンで、入れ墨姿の全裸で横たわる(謎めいた女性・牡丹役の)清水美砂さんとの一瞬のシーン」をあげる。清水とは映画『シコふんじゃった。』(1992)で出会い、NHKドラマ「涙たたえて微笑せよ」(1995)では狂人的な作家と妻役で共演しており、本木は「(前回は)わたしが清水さんの髪をハサミでザクザク切り刻んでしまう狂気な役でした。今回は入れ墨を彫りまくる。どうも清水さんとは普通の関係でいられないようでして、その辺も感慨深かったです」と振り返る。

清水は「全身全霊をかけて二人の関係性を表現したいという思いで、人間を撮るには素晴らしい才能を持っている若松監督にゆだねまして全裸になって表現(しました)」と当時の心境を語ると、本木は「女優魂を感じました」、若松監督は「脱ぎっぷりがいいんですよ」と感心。清水は「入れ墨をしていると衣を着ている感じで全裸という感じがしなかったんですよね」と謙そんしつつ、準備に6時間を要したことを明かす。さらに、「大好きな本木さんのために愛を込めて全裸になりました」と告白すると、本木は思わず清水の肩を抱き、頭を寄せて感謝を示した。(錦怜那)

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ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」ビジュアル

俳優の芳根京子が、2025年1月スタートのTBS系火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(毎週火曜よる10時~)で主演を務めることが24日、発表された。同局のドラマ主演は、「表参道高校合唱部!」(2015)以来およそ10年ぶり。令和の働き方改革で変わりゆく医療現場で成長していく、医師1年目のイマドキ研修医を演じる。共演には、鈴木伸之高橋ひかる(「高」は「ハシゴダカ」)、大西流星なにわ男子)が名を連ねる。

【画像】圧倒的透明感!主演の芳根京子

原作は、作家・水谷緑によるコミックエッセイ「まどか26 歳、研修医やってます!」「あたふた研修医やってます。」「離島で研修医やってきました。」(KADOKAWA刊)。“お医者さんだって、幸せになりたい!”と願う主人公の研修医が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場で、「研修医はお客様」と皮肉を言われ戸惑いながらも、ベテラン医師たちの試練に立ち向かい、同期の仲間たちと励まし合い、医師として女子として人生と向き合う2年間を描く。

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芳根が演じるのは、医師1年目のイマドキ研修医・若月まどか(わかつき・まどか)。周囲におだてられ医学部に入学し、研修医の第一歩を踏み出したものの、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場の逆境に、戸惑いを隠せない。「なんとかなるっしょ!」が口癖のまどかは、同期の研修医たちと日々過ごす中で、自分の仲間が将来のビジョンや考えをしっかり持っていることに驚きを隠せず、あたふたしてしまう。

また、約6年ぶりの火曜ドラマ出演となる鈴木は、まどかが最初に研修する先となった外科の指導医・菅野尊(かんの・たける)役を務める。高橋はまどかの医学部時代からの同期でよき仲間である研修医・尾崎千冬(おざき・ちふゆ)役、大西は同じくまどかと医学部時代から同期の研修医・五十嵐翔(いがらし・しょう)役にふんする。

「まどか26歳、研修医やってます!」書影 – (c)Midori Mizutani/KADOKAWA

脚本は、前川洋一(「下町ロケット」)、船橋勧(「マイホームヒーロー」)、松井香奈(『わたしのお母さん』)、村野玲子(「西荻窪 三ツ星洋酒堂」)、原野吉弘(「婚活1000本ノック」)が執筆。演出には、井村太一(「不適切にもほどがある!」)、山本剛義(「西園寺さんは家事をしない」)、大内舞子(「フェルマーの料理」)が名を連ねる。出演者、原作、プロデューサーのコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

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出演者・原作・プロデューサーコメント

芳根京子

私が演じるまどかは、「なんとかなるっしょ!」が口癖でほわほわした感じですが、責任感があってまっすぐな研修医の女の子なので、一生懸命でチャーミングに演じられたらなと思っています。そして、研修医は色々な科を回るというところの見せ方が新しいと思っていて、この作品の特徴の一つになるのではないかとも思っています。手術のシーンやセリフなど心配な面もありますが、同期の研修医仲間や個性溢れる先輩の先生方がいてくださるので、一緒に成長できたらという楽しみな気持ちが強いです。この作品を通してみんなで温かい冬にできたらと思っていますので、楽しんで観ていただけるとうれしいです。

鈴木伸之

僕が演じる菅野は、感情をあまり表情や態度に出さないキャラクターですが、まどかや研修医たちと同じ道をたどった世代の近い先輩なので、陰でみんなをサポートできるような役づくりも頑張りたいです。外科医という役は初めてで、自分でも色々調べて頭の中でどんな先生なのかなと想像しながら役づくりに臨んでいます。実際の医療現場の先生方は、本当に沢山の人たちの命を救っていて、皆さんの頼れる存在になっていると思うので、そこもしっかり演じられるよう頑張りたいと思っています。時代と共に変わっていく医療現場の様子が手に取るように分かる作品ですので、ぜひ何かを感じていただけたらと思います。

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高橋ひかる

大学で医学を学び、厳しい研修期間を経験している研修医を演じさせていただくということで、今まで医療ドラマに出演したことはありませんが、研修医の人生を描く作品の中の千冬という役を全力で演じたいと思っています。私が演じる千冬は、すごくリアリストだなと思う一面と、心のどこかではロマンを持っている女の子だなと思う一面があるので、探りがいのある役だなと感じています。そして、研修医同士の高め合う姿にもご注目いただきたいです。仕事も恋も欲張りたい方にピッタリな作品だと思いますので、ぜひご覧ください。

大西流星

研修医を演じるのは今回初めてで、研修医はすごく大変というイメージがありました。でも、仲間がいるからこそ支え合って、ときには笑いあったり、ちょっとぶつかり合ったりというような研修医の裏側も台本に描かれていて、そういったシーンを演じるのもとても楽しみになりましたし、共演してみたかった俳優の皆さんとたくさんお芝居できるのが今からすごく楽しみです。僕が演じる五十嵐は、親が病院を経営していることで葛藤はありながらも、みんなから愛されるキャラで、でもときには毒っ気があったり、みんなを俯瞰で見るような、すごく視野の広い子だなと思います。研修医のリアルが描かれたところを楽しんでいただき、夢に向かって頑張っている皆様の背中を押せるようなハートフルな作品にできるよう頑張ります!

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水谷緑(原作)

ドラマ化、とてもびっくりで嬉しいです!! ありがとうございます! この漫画は、キャラクターのモデルにもなっているまどか先生やポチ先生など、協力してくれた医療従事者の方々、編集さんたち、様々な方とのご縁のおかげでできました。 まどか先生の、まだお医者さんらしくない、等身大の人間の新鮮な感動が伝わり、元気をもらえるドラマになりそうです。 周りの医療従事者たちも今の時代らしくて一人一人魅力的です。 私も観客として面白く観ながら、元気をもらおうと思っています。

ぜひご覧ください! 感想も呟いてくださるとさらに嬉しいです~。

塩村香里(プロデューサー)

「手術ってカッコイイ!」

このドラマは、そんなちょっとした憧れから医者を志した研修医まどかが、働き方が激変する令和の医療現場で、2年間という限られた初期研修期間に、医師として、女子として、自分の将来を考え、選択していく成長物語です。

医師という職業は、常日頃から私たちもお世話になっている、とても尊い仕事です。そんなお医者さんが、水谷先生の原作コミックでは、厳しい仕事に向き合いながらも、すごく人間くさく、悩んだり、困ったり、時には毒を吐いたり、そして仕事を楽しんでいる様子が、生き生きと描かれており、医師も私たちと同じなんだと、とても共感を抱きました。

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そして、このドラマを作るにあたり、実際の研修医の方や、スーパーローテーションで回るそれぞれの科の医師の方々にも取材をしながら、よりリアルな声を集め、台本や撮影に生かしています。

今まで見たことのある“医療ドラマ”ではなく、白衣の裏に隠されたちょっと赤裸々な本音をのぞき見するような笑えて泣ける研修医の成長ドラマを、主演に芳根京子さんを迎え、魅力的な演者の方々と、スタッフで力を合わせて作っています。視聴者の皆様の真冬の火曜夜が心温まる時間になるように、まどかと医師たちの紡ぐ色鮮やかな物語をお届けできればと思っておりますので、春まで応援よろしくお願いします!

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『劇場版ドクターX』メインビジュアル – (C) 2024「劇場版ドクターX」製作委員会

国民的医療ドラマ「ドクターX」(2012~)が、『劇場版ドクターX』(12月6日全国公開)でついに完結する。米倉涼子演じるフリーランスの外科医・大門未知子の活躍ぶりに多くの視聴者が釘付けになった人気作は、どんなふうにピリオドを打つのか。12年前にシリーズを立ち上げた内山聖子(さとこ)エグゼクティブプロデューサーが、映画化の経緯や完結作への思いを語った。

【動画】西田敏行さん、最後の“蛭間重勝”に寂しさにじませメッセージ

映画でピリオドを打つ意味

『ドクターX』生みの親である内山聖子エグゼクティブプロデューサー

新シーズンを制作する度に「やめるやめる詐欺だと言われていました」と内山は笑う。多くのヒット作を手掛け、現在もエグゼクティブプロデューサーとして「無能の鷹」「ザ・トラベルナース」などに名を連ねるヒットメーカーは、毎シーズン「ドクターXはこれで最後」と言ってきたからだ。

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「『ドクターX』は、どこかからやってきた職人が、メリー・ポピンズのように病院を改革し、消えていくというファンタジーです。第1シリーズは、当然これっきりのつもりでした。ですが、思ったよりも反響が大きくて、第2シリーズは敵役を伊東四朗さんから西田敏行さんに変えて作って。そうしたら、今度は会社(テレビ朝日)が辞めるのを許してくれなくなって、私はサラリーマンなので『御意』と言ってしまいました(笑)」

最終作を映画にした理由として、内山は「米倉さんから『ピリオドの打ち方として映画という大きなスクリーンがいいのではないか』『けじめをつけたい』とご提案いただきました。私はテレビのプロデューサーなので、映画で完結という発想はなかったんですが、確かにそうだなって」と説明。「大門未知子はアニメーションではなく、生身の人間がやる以上、一区切りつけることも大切です。アスリートのようですけど、自分のピークを考えて仕事をすることも必要なんです」と米倉の決意を受けた「ファイナル」だったことを明かした。

未来につながる医療を

(C) 2024「劇場版ドクターX」製作委員会

「あとは、どうしたら映画のお客さんが楽しんでくださるか。職人のお話として立ち上げた物語ですから、サラリーマンの中の職人のお話と、それに不可欠な師匠と弟子の話は絶対にやりたかった。この2つを軸に、物語を作りました」と続けた内山。「連ドラのときは私と中園(ミホ/脚本)さんと霜田プロデューサー(制作会社ザ・ワークス)の3人で、わりと軽やかに立ち上げて作っていましたが、今回は映画で、しかも最後でもあるので、長くご一緒してきた(田村直己)監督やキャストスタッフも交えて、いろいろな人の思いを込めました」と話し合いを重ねた。

完結編にふさわしい映画のポイントは、どんなところにあるのか。

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「完璧な職人であるドクターXですが、絶対誰かに恨まれているとは、ずっと思っていました。ドクターXが復讐される話ですよね。人間、自分が調子悪くなると、医者のせいにしたくなるじゃないですか(笑)。それと、たとえその時にかなわない医術でも未来のテクノロジーが助けてくれるんじゃないか、“人を助けようという思い”は未来に継承されていくだろう、ということです。未知子は人に教えるタイプではないけれど(笑)、(岸部一徳演じる神原)晶さんから受け継いでいることは確実にあるし、何十年後の人が未知子の手術を見て、さらにプラスしてくれるかもしれない。もうドラマとしての続きはないけれど、未来に続く最後になればいいなと思いました」

大門未知子はファンタジー

(C) 2024「劇場版ドクターX」製作委員会

未知子という存在は「大嘘ですよね(笑)。ファンタジーです」と内山は語る。「最初のころの未知子は緊張感があるし、どこか怖い感じもあります。まさにデーモンみたいでした。それが、ちょっとずつ変わってきて、自身が病気になって患者の感じる怖さもわかった。そんなふうに変化していく生身の未知子を作ってこれたのは、米倉さんという素晴らしい女優さんと向き合えたからです」と米倉に最大級の感謝を捧げた。

「ドクターX」シリーズがここまでの人気作になった理由を、どう考えているのだろうか。「恥ずかしいんですけど、本当にわからなくて。失敗した時は自分でも何となくわかるんですけどね。おそらくテレビシリーズが痛快だったからではないでしょうか。日本の9割がサラリーマンですから、未知子の啖呵は気持ちいいですよ」と内山は語る。

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では、テレビシリーズの新作を立ち上げるときに心掛けていたことは何だったのか。「今の医療の問題ですね。職人が生きづらいとか、弱者が切り捨てられるとか。テレビは“今”が大事なので、バージョンアップとかよりも、そこを重視していました」

ひとりの職人が、颯爽と生き、去っていく痛快な物語。未知子のこだわり、“今”の社会の問題点や疑問点がつめこまれた最後の「ドクターX」に、内山は「これまでの感謝をこめて、笑いと涙をお約束します」と自信をのぞかせていた。(取材・文:早川あゆみ)

西田敏行さん、最後の“蛭間重勝”に寂しさにじませメッセージ『劇場版ドクターX』完成報告会見 » 動画の詳細

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『ボルテスV レガシー』ポスタービジュアル – (c)TOEI Co. Ltd, Telesuccess All Rights Reserved

今年10月に劇場公開された実写映画『ボルテスV レガシー』超電磁編集版が、12月15日にBS12(トゥエルビ)の「日曜アニメ劇場」(毎週日曜よる7時~)で全国無料放送される。

【動画】オタク監督の愛が爆発!『ボルテスV レガシー』インタビュー映像

本作は、東映のロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」(1977~1978)をフィリピンで実写化した作品。選ばれし5人の若者たちが、巨大な人型ロボット「ボルテスV」に乗り込み、プリンス・ザルドス率いるボアザン星の軍隊や強大な獣型ロボット「ビースト・ファイター」に立ち向かう。

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テレビ放送から四半世紀、日本以上に熱狂的な支持を受けているフィリピンで映画1本とテレビシリーズ(全90話)で実写化が実現した。今回放送される「超電磁編集版」は、フィリピン版には含まれていなかった追加シーンを含め、日本公開のために再編集を実施し、映像のクオリティーも大幅アップしている。

なお、同作に続く全20話のテレビシリーズ「ボルテスV レガシー」“超電磁リスペクトTV版”が、現在TOKYO MXにて放送されている(毎週火曜よる8時~)。(編集部・倉本拓弥)

実写版「ボルテスV」メカデザインは変えたくなかった、 映画『ボルテスV レガシー』監督の愛が爆発するインタビュー映像 » 動画の詳細

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二階堂にプレゼント! 有坂(浅野和之)が初登場 – (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

野田サトルの人気漫画を山崎賢人(崎はたつさき)主演で実写ドラマ化した「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」の第8話「沈黙のコタン」が24日の午後10時より、WOWOWで放送・配信される。前回の戦いで傷ついた二階堂(柳俊太郎※「柳」は木へんに夘)に鶴見(玉木宏)からプレゼントが。さらに、原作ファン注目の“謎のキャラクター”が登場するという。(ネタバレあり。前回までの内容に触れています)

【画像】耳長お化けだ!「ゴールデンカムイ」第8話フォトギャラリー

「ゴールデンカムイ」は、明治時代の北海道を舞台に、日露戦争帰りの元兵士・杉元佐一(山崎)とアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字・山田杏奈)が、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐって、第七師団の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)、新撰組副長・土方歳三(舘ひろし)らと攻防を繰り広げる冒険活劇。連続ドラマ版では、脱獄囚たちの体に金塊の在りかを示す暗号を刻んだ「刺青人皮(いれずみにんぴ)」をめぐる争奪戦が本格化する。

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第8話は、とあるコタン(アイヌの集落)が舞台。偽物の刺青人皮を判別する希望をかけて、天才贋札犯・熊岸長庵(徳井優)が収監されている樺戸監獄に向かう杉元一行。途中で彼らは、あるコタンに立ち寄るが、アシリパは人々の立ち振る舞いに違和感を覚える。ここは本当にアイヌのコタンなのか。尾形百之助(眞栄田郷敦)も怪しみ、彼らが本物のアイヌかどうかを試すような行動に出る。人間とは思えない力業をやってのける牛山(勝矢)や、逆上した杉元の格闘シーンにも注目だ。

(C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

一方、土方との戦いで片脚を失い、自暴自棄になった二階堂のもとには、鶴見がとあるプレゼントを贈るため“素敵なお客さま”を連れてくる。SNSで再現度の高さが話題になっている天才銃器開発者・有坂(浅野和之)の初登場に加えて、このシーンには、原作ファンの中で密かな人気を博す(?)素性の分からない謎のキャラクターが登場するとのこと。二階堂の「誰? 誰なの?」のくだりがどのように描写され、現時点でキャスティングも明かされていないキャラクターはどのような形で登場するのか、期待が高まる。

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さらに、後半では、変装を得意とする刺青囚人がその腕前を披露する場面も登場。2人の俳優の連携と絶妙な演出、特殊メイクのテクニックにより実現した、変装前・変装後の変化も見どころとなる。

各話ごとに担当アーティストや楽曲が変わる今回のエンディングテーマは、BOOM BOOM SATELLITES の中野雅之と THE NOVEMBERS の小林祐介によって結成されたロックバンド、THE SPELLBOUND の「雨ニウタレ命ナガレ」。テレビアニメ「ゴールデンカムイ」第4期エンディングテーマも担当している彼らは、楽曲について「人生を懸けて目指す場所があるということーー。大切な何かを探そうとすることーー。『ゴールデンカムイ』に宿る人間の業や命の煌(きら)めきを、ダイナミックな音楽で表現した」と語っている。(編集部・入倉功一)

「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」はWOWOWにて毎週日曜午後10時より独占放送・配信中(全9話)

第1話は無料配信中

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大声援に男泣き!『侍タイムスリッパー』主演の山口馬木也

映画『侍タイムスリッパー』主演の山口馬木也が24日、池袋シネマ・ロサで行われた“池袋シネマ・ロサ100日目記念・応援上映”舞台あいさつに、冨家ノリマサ沙倉ゆうの庄野崎謙紅萬子福田善晴田村ツトム安田淳一監督と共に出席。観客と一緒に応援上映に参加していた山口は、劇場の盛り上がりに感極まって終始泣き続けてしまい、途中で席を立ってしまったことを明かした。

【画像】『侍タイ』キャスト、“聖地”池袋シネマ・ロサに集結!

本作は、落雷によって現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてきた会津藩士・高坂新左衛門(山口)が、自らの剣の腕を頼りに「斬られ役」として新たな人生を歩むコメディー。時代劇パートの撮影は東映京都撮影所で行われ、安田監督は脚本・編集など1人で11役以上を担当している。11月18日現在で上映規模は338劇場まで拡大、全国で多くリピーターを生み出しており、今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされている。

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“インディーズの聖地”と名高い池袋シネマ・ロサでの上映100日目を記念して開催された応援上映。ファンの歓声や熱気が会場を包み込むなか、スタートから鑑賞していたという山口は「終始泣き続けてしまい、もう無理だと思って途中で席を立ってしまいました」と感極まり過ぎてしまったことを明かすと、大歓声で迎えられた舞台あいさつでも「本当に皆さんの声援が心に突き刺さりました」と涙を流す。

涙を流す山口馬木也(左)、共演の冨家ノリマサ(右)

冨家も山口と共に映画を観ていたと明かし、「今日久々に映画を最初から最後まで観て、この作品が愛される理由がわかりました。安田監督の作品に対する愛情と、山口馬木也という俳優がこんなに人に愛されているからなんだなと」としみじみ語る。冨家のこの言葉に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

続いてあいさつした沙倉も、最初から涙を見せるなど感動の展開でイベントは進んでいったが、ここで住職の妻・節子を演じた紅が登場すると雰囲気は一変。次々と関西弁で俳優たちにツッコミを入れていくと、会場は大爆笑で、客席からは「節子さん」と声が上がるほどに。

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メガホンを取った安田淳一監督

安田監督は、収拾がつかなくなった会場を懸命に立て直そうとするも、紅の暴走は止まらず、非常に明るい記念の舞台あいさつとなった。それでも安田監督は、山口と冨家に締めを頼むと、冨家は「この作品は、各賞でノミネートされています」と大ブレイクしていることに触れ、「監督が賞をとり、マッキー(山口)が主演男優賞を受賞して年を越したい」と映画のさらなる大躍進を願う。

山口は改めて客席に向かって「本当にありがとうございました。こうして長く映画が上映されるのは皆さんのおかげです。感謝しても感謝しきれません。かたじけない」と最後は笑顔で語っていた。(磯部正和)

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第44回より「望月の歌」を詠む藤原道長(柄本佑) – (C)NHK

吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で、平安貴族社会の最高権力者として語り継がれる藤原道長を演じる柄本佑。11月17日放送・第44回「望月の夜」では、道長の傲慢の象徴との説もある歌「この世をば~」を詠むシーンがあり、柄本がその裏側を語った。

【画像】話題を呼んだ「望月の歌」まひろ目線の道長

道長が詠んだ「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたる事も無しと思へば」は、藤原実資の日記「小右記」に記された歌。道長の四女・威子が中宮となったことを祝う宴で詠んだもので、この時点で藤原彰子は太皇太后、藤原妍子は皇太后となり、三つの后の地位を道長の娘たちが占めた。これにより道長は権力の頂点に立ち、この歌は“この世で自分の思うようにならないことはない”という慢心を示すものという見方もあるが、本作では異なる解釈がなされた。

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妍子(倉沢杏菜)が中宮となった日、道長は三人の后に「今日のよき日を迎えられましたこと、これに勝る喜びはございません」と礼を言うが、妍子は「父上と兄上以外、めでたいと思っている者はおりませぬ」と冷たい反応だった。さらに、その前の場面では公任(町田啓太)に「左大臣を辞めろ」と諭され、道長は孤立している状況だ。

柄本は、歌を詠んだ道長の心境について「44回で言えば、むしろ道長が孤立していく展開。これまで帝(三条天皇)に譲位を迫っていたけど、自分が摂政と左大臣を兼務することになったことで“左大臣を辞めろ”と言われ、今度は自分の番なのかと。そんななかであの歌を詠むので、苦虫をかみつぶすかのような、半泣きの状態だったはず。やけくそになって詠まなければという思いだったんじゃないかと。演出の黛(りんたろう)さんとも、“道長がいよいよ追い詰められていくところで最後にこれを詠むって、一体どう詠むんですか? といった話をしていましたが、最終的には“今夜はよい夜だ”という意味合いで詠むというふうな感じでした」

詠み方に関しては、ドラマの芸能考証を担当する友吉鶴心の指導を受けたというが、柄本は「あの……難しいですね」と苦戦した様子。「第36回で道長が妻の倫子(黒木華)の前でまひろに返歌を贈るシーンでも友吉先生に来ていただいてかなり練習をして、詠み方も教えていただいたのですが、望月の歌のときも来ていただきました。僕、ミュージカルで歌わせていただいた経験もあるんですけど、雑念がね……。良く歌いたいとかいう雑念が邪魔をする。それを友吉先生にお伝えしたら、先生もそれが一番難しいということをおっしゃっていました。まひろへの返歌もそうだったのですが、フラットに読むと逆に何か意図してしまうことがあったりするので、友吉先生の詠み方を真似て、しかるべきやり方でやっていたような気がします。あとは“ここまでは一気に詠んで、ここは止めない方がいいよ”といった具体的な指示を受けながらといった感じです」

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道長が歌を詠んだのち、道長の周りに銀粉が舞うカットが映し出され、道長がまひろに視線を送る。このとき、道長はどのような思いだったのか……?

「正直、僕もよくわかってないです。ただ、あの日は宴のシーンとあって大人数だったこともあり、かなり撮影が押したんですよね。そのためわーって感じでやっていました。銀粉が降っていたのだけは覚えているんですけど。銀粉といえば黛さんなので。これは僕の発見というか解釈なんですけど、たびたび台本のト書きに書かれているまひろへの“万感の思い”という描写しかり、そういうときの道長は自信に溢れているというよりまひろに“ここから救い出してくれ”みたいな意味合いなんじゃないかという気がします。まひろに対しては強がりもせず、素の三郎(道長の幼名)であるっていうことが、多分今作においてはすごく大事だなと思っていたので。だから、僕としてはそんな意味合いでやっていたような気がします」

そうして最高権力者となる道長だが、柄本は「道長は、ある時点から本当に嫌だったんだろうなって思うんですよ。結局僕はそこに落ち着いたかな」と想像を巡らせる。

「権力を持ち、その采配をし、そういったことが、この人は最後まで合っていなかったんだなって。2人の兄(道隆・道兼)が亡くなって、自分がそういうところに行かなきゃいけないってなったぐらいから、もうずっと嫌だったという感じがしますね。だから藤原道綱(上地雄輔)のような自由な人柄に憧れがあったりするんじゃないか、道綱とずっと仲がいいんじゃないかとも。僕は、道長は道綱のことを多分すごく好きだなって思っているんですけど。政治に携わるにしても、兄貴がやって、自分はそれを傍から見て、いたりいなかったりして、のんびりしていたかったんじゃないかなっていう気がしますね」

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そんな道長にとってはまひろだけが唯一の心のよりどころ。まひろが彰子に仕えるようになってからというものの、道長がたびたびまひろの局を訪れるシーンがあり、視聴者の間では「来すぎではないか」とツッコミも上がっていた。

「これまでいろんな理由をつけてまひろのところに行っていましたが、あそこが割と生き生きしているっていうか。愚痴は吐いているけど、まひろの顔を見るとほっとするし、安心するんだと思います」と救いを求める道長の胸中に思いを馳せていた。(取材・文:編集部 石井百合子)

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第45回より、まひろと20年以上ぶりに再会した周明(松下洸平) – (C)NHK

吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)では、24日放送・第45回よりまひろが大宰府に赴く展開となり、ラストでは松下洸平演じる周明(ヂョウミン)が第24回(6月16日放送)以来、約5か月ぶりに再登場。周明は日本生まれ・宋育ちの見習い医師という設定で、まひろにある目的をもって接近するミステリアスな役どころで反響を呼んだ。周明をはじめ、脚本を手掛けた大石静と共に作り上げた3人のオリジナルキャラクターについて、制作統括の内田ゆきがあらためて語った。

【画像】再登場の周明は髭姿に!

松下演じる周明は、かつてまひろが越前守となった父・為時(岸谷五朗)に伴い、越前を訪れた際に出会った男。宋からやってきた商人らの長・朱仁聡(ヂュレンツォン/浩歌)らとともに越前にやってきたという彼は、まひろに宋のことばを教え、二人は親しくなっていくが、周明がまひろに近づいたのには狙いがあった。朱には宋と日本の交易を結ぶという密命があり、朱に仕える周明はその目的を成し遂げるため、左大臣・道長(柄本佑)と親しいまひろを利用しようとした。第24回では、周明がまひろをそそのかして道長に宋との交易を促す手紙を書くように迫るも、周明の気持ちが偽りであることを見抜いたまひろは拒否。周明は脅迫まがいの行為に及び、やがて二人は決別した。

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まひろと周明の交流は、吉高と松下が2021年放送のドラマ「最愛」(TBS)で共演していたこともあり大きな話題に。同作では吉高が実業家、松下が彼女を守り抜こうとする刑事という設定で、「光る君へ」とは真逆ともいえる関係だった。内田は、周明について、今は亡き直秀(毎熊克哉)と共に「まひろに新たな視点・視野をもたらす存在」だと話す。直秀は、まひろと道長のキューピッド的な役割も担った青年で、彼の死は道長に「民のための政を成す」という目的を、まひろに「おかしきことこそめでたけれ」という物語の真髄を諭し、二人の人生に多大な影響を及ぼした。

「まず直秀の役割として1番大きいのは、いわゆる下々の者という立場です。非常に自由な精神を持つ散楽の一員として大石さんに描いていただきましたが、若かりしまひろの深層意識に作家として必要な自由な物の考え方を刷り込むということと、彼の死によって人生における不条理さ、まひろに傷を与える役割があると思います。そういう意味では、周明もある意味似ていると言えますが、直秀の死から少し時が経った頃にまひろが周明と出会い、(彼の立場や境遇を知ることで)まひろにさらなる新しい考え方を運んできてもらいたいという意図がありました。その後、まひろは宣孝と結婚して子を産みますが、そこへのステップを促す役割もあったと思います」

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なお、直秀と周明のキャスティングの理由についてはこう話す。

「毎熊さんは、いわゆる主役というよりはクセのあるキャラクターを多くやっていらしたイメージで、非常にそういったお芝居が巧みであることと、ちょっとした表情がかっこいいんですよね。実際、そういった魅力に視聴者の方も気づいていらっしゃいましたけれども、ちょっと笑顔が可愛いとか(笑)。直秀は、未熟なまひろと道長に比べて、少し人生の先を行っている若者として演じていただきたいと思っていました。松下さんに関しては、連続テレビ小説『スカーレット』(2019)でご一緒したことがかなり大きかったと思います。『スカーレット』が終わった時に“また次に良いお仕事でご一緒しましょうね”と言って別れたので、この作品で声をかけさせていただきました。吉高さんとは民放のドラマでもすごく相性のいいお芝居をされていたこともあって、彼が出ることによって少し作品の雰囲気も変わるだろうし、トキメキみたいなものを視聴者の方に感じていただけるのではないかという期待もありました。松下さんはそれまで割と“好青年”のイメージが強かったので、みなさんにとって今回の“密命を帯びた役柄”は意外だったんじゃないかなと思います。画面越しに拝見すると、何かちょっと気を許せない顔をされているなという印象を受けました」

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そして、後半に登場したのが伊藤健太郎演じる双寿丸。伊藤は松下と同様、本作が初の大河ドラマ出演となった。双寿丸は、9月29日放送・第37回から登場。当初、その正体は謎に包まれていたが、後にまひろの娘・賢子(南沙良)と親しくなり、彼が平為賢(神尾佑)に仕える武者であることが明らかに。11月10日放送・第43回では大宰権帥となった藤原隆家(竜星涼)に仕える為賢に伴い、大宰府に赴くこととなった。

「双寿丸は、まひろにとっては年齢が一まわり違う若者で、彼女に世が変わってきているということを悟らせていく役割があるかなと思っています。伊藤さんとは『アシガール』(2017)、『スカーレット』でもご一緒していて、『アシガール』の時は戦国時代の若君の役だったんですよね。わたしの中では伊藤さんは、武者の役をきりっと演じてもらえる方。『アシガール』の時に演出の中島(由貴)さんが乗馬などで伊藤さんを鍛えていたこともあって、今回もかっこよくハマっていましたね」

ちなみに、内田が伊藤と再会したのは「スカーレット」以来、約5年ぶり。松下と共に彼の成長に驚いたという。

「『アシガール』『スカーレット』の頃はまだ20代前半だったと思うんですけど、久しぶりにお会いしたら成長されていて、松下さんもびっくりしていました。『スカーレット』の時、松下さん(演じる八郎)が伊藤さん(演じる武志)の父親役だったんですけど、松下さんが“武志がめっちゃ大人になってる!”と(笑)。わたしも短い間ですけど伊藤さんと双寿丸の役についてお話している時に、大人っぽい感じになられたなという印象を受けました」

直秀、周明、双寿丸。いずれも人気キャラクターへと成長したが、直秀は非業の死を遂げたことで視聴者はショックを受け、その後も深い悲しみに覆われた。周明と双寿丸にこの先どんな運命が待ち受けているのか。その行く末を見届けたい。(取材・文:編集部 石井百合子)

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第45回より片岡千之助演じる敦康親王 – (C)NHK

吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で、一条天皇(塩野瑛久)と定子(高畑充希)の第一皇子・敦康親王を演じる歌舞伎俳優の片岡千之助(24)。劇中、平安貴族社会の最高権力者である左大臣・藤原道長(柄本佑)の思惑によって東宮の座を奪われ、悲劇的な運命をたどる“薄幸なプリンス”として描かれた。片岡が大河ドラマ初出演作となった本作の撮影、権力争いに翻弄された敦康親王の生涯を振り返った。

【画像】はかなく散る敦康親王

片岡演じる敦康親王は、幼いころから道長の長女・彰子(見上愛)のもとで養育され、母代わりの彰子を強く慕うようになる。次の東宮候補だったが、彰子にも皇子(敦成親王)が生まれたことで運命が変わっていく。

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片岡演じる敦康親王が登場したのは第39回(10月13日放送)から。このとき、敦康親王は13歳で、元服前の角髪(みずら)姿だった。元服後、彰子の元を離れてからも彰子を思い続けるが、道長はそんな敦康親王を警戒する。片岡にとってかねてから大河ドラマ出演の憧れは強く、役柄を含め念願かなっての出演になったという。

「20歳を超えたぐらいからいつか大河ドラマに出演させていただきたいと願っていました。今回お話をいただいたときはまだどんな内容になるのか想定できていなかったものの、歌舞伎でも扱われる『源氏物語』に対する意識が僕の中に強くあって。いつか歌舞伎で光源氏をやらせていただきたいなと思っていたんです。そうしたら、義理の母との関係を含め、まさしく光源氏を思わせるお役だったのでびっくりしました」

父・片岡孝太郎は「太平記」(1991)、祖父の片岡仁左衛門は「太閤記」(1965)、「春の坂道」(1971)、「新・平家物語」(1972)、「元禄太平記」(1975)、「太平記」(1991)と大河ドラマへの出演歴があり、「光る君へ」への出演を報告すると「“とにかく大河ドラマ出演は本当に貴重な経験だから頑張ってほしい”ということは言われました」といい、3代にわたっての出演に喜びもひとしおだったようだ。

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劇中、敦康親王は東宮になることを周囲に期待されながらも叶わず、姉の脩子内親王(海津雪乃)やききょう(清少納言/ファーストサマーウイカ)が嘆く中、「父上を見ておったら、帝というお立場のつらさがよくわかった。穏やかに生きていくのも悪くない」と静かに運命を受け入れる。片岡自身、家業を継ぐ立場にあり、敦康親王の重圧や失望は理解できたと語る。

「僕も周りの期待を背負う立場なので、東宮になれなかった敦康親王の心境は少なからず理解できたように思います。家系図的に“彼がこの家をしょっていくんだな”といったことは言われますし、そういった部分を重く受け止めて生活しているわけではないものの“家を継がなければ、継承しなければ”という思いはずっと頭の裏側にあって、生きていく上での一つの指針になっています。敦康親王は実際には継げなかったわけですけど、今の時代、いつ何が起きてもおかしくないので、“こういうこともあるんだな”と自然に思いました。ですから、そうした気持ちの持っていき方というか、心の整理の仕方は意外とスムーズだったかもしれません。彼は“穏やかに生きていくのも悪くない”とは言っているけれども、きっと“天皇って何なんだろう、何が大変なんだろう”と常に意識して生きてきたはずなので、継げなかった悔しさはあると思います。自分がもしそうなったらと思うと、やるせない気持ちになります」

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物語の舞台である平安時代といえば、片岡は歌舞伎の舞台「菅原伝授手習鑑」に出演。大宰府へ流された菅丞相(菅原道真)の養女・苅屋姫を演じ、そのときに感じた時代の空気は「光る君へ」でも生かされたようだ。

「“おぉ……”と感じ入ることがあって。自分が苅屋姫を演じていたときのことなども思い出しますし、平安時代の匂いというか雰囲気は、歌舞伎で得たものです。その心持というのはどこかしらあるのではないかと思います。『光る君へ』の藤壺のセットにいると僕自身なぜか落ち着くんです。ここでお昼寝したら気持ちいいだろうなって(笑)」

敦康親王についてはとりわけ彰子との関係が注目を浴びている。道長は、まひろに「敦康さまはお前の物語にかぶれすぎておられる」「光る君のまねなぞされては一大事である」と言い、敦康親王と彰子が不義密通に至るのではないかと危ぶむが、片岡自身はどう捉えているのか。

「彰子への気持ちを言葉にするのは難しい。彰子は彰子なんですよね。母のようでもあり、姉のようでもあり……難しいですね。きっと、男性が女性に求める甘える部分というのは母(定子)がいないからこそ、彰子に向けていたんじゃないかと思います」

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とりわけ、敦康親王が御簾を越えて彰子の顔を見るという大胆な行為が反響を呼んだが、片岡は敦康親王の心境をこう解釈する。

「僕自身も台本を読んだときにびっくりしました。ご覧になった方の中には『源氏物語』を重ねる方もいると思いますし、あの場にいたまひろや行成(渡辺大知)も“え!”と驚いていましたが、敦康親王からすれば“ただお顔が見たかっただけなんです”と、その一心だったと思います。ずっと一緒に生きてきて、誰よりも信頼していて、愛している人に御簾越しに会わなければいけない現実を突きつけられたら哀しいですよね。元服して離れてしまったことの辛さもあったと思いますし。友達、異性であろうが、大事な人の顔を見たいっていう気持ち。顔を見て、ようやくホッとする。本当に純粋な気持ちだったと思いますし、僕は大石(静)先生が書かれたセリフをストレートにやらせていただこうと思っていました」

その敦康親王が、24日放送・第45回「はばたき」で、21歳の若さでこの世を去る。短い生涯だったが、片岡は3歳の娘の成長を見守ることの出来ない悔しさはありながらも、見違えるようにたくましく成長し国母となった彰子の姿を見て「いいタイミングで逝ったのではないか」とも。そんな敦康親王の想いに、片岡は亡き祖母の姿が重なったという。

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「今年の2月に母方の祖母を亡くしまして。ずっと元気だったのですが、亡くなる1週間前に僕が初めて映画の主演をやらせていただいた『橋ものがたり「約束」』の完成披露を観にきてくれて。終わって家族で食事をしているときに“正博、とにかく安心した”と言ってくれたのですが、その4日後に亡くなってしまったんです。母には“正博の晴れ姿を見て安堵したのかも……”と言われて、僕としてはそんな気持ちに通ずる部分があったんですよね。僕には娘もいないですし、敦康がどのようにして亡くなったのかというのは分からないですけど、この作品で描かれた、ほっとして亡くなるという気持ちに実際にあったことと重なる部分がありました」

大学生として、歌舞伎俳優として、多忙な日々を送る片岡は「仕事が入ると私生活はきれいにはまとまらないんですよね。意識がそっちに行っていますから、逆に仕事をしているときの方が落ち着くというか」と仕事にのめり込むタイプのようで、「不器用なんですかね……」と24歳の素顔を覗かせた。(編集部・石井百合子)

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第45回「はばたき」よりまひろと再会した周明(松下洸平) – (C)NHK

吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の24日放送・第45回より、主人公・まひろ(紫式部/吉高)が大宰府に向かうこととなり、かつてまひろを裏切った宋の見習い医師・周明(松下洸平)との再会が描かれた。ドラマの美術を監督する山内浩幹チーフデザイナーと、大宰府のセットデザインを担当した枝茂川泰生デザイナーが、「歴史公園えさし藤原の郷」でのロケも交えた美術の裏側を語った。

【画像】まひろと周明が再会した市で売られる品々

松下演じるオリジナルキャラクターの周明が登場するのは、6月16日放送・第24回以来。まひろは「源氏物語」を娘の賢子(南沙良)に託した後、「源氏物語」の中で描いた場所、そして筑前守・大宰少弐として亡き夫・宣孝(佐々木蔵之介)が暮らしていた大宰府に赴く。まひろは、そこで周明と20年以上ぶりに再会する。

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まひろと周明が再会したのが、大宰府の市。市は、「えさし藤原の郷」の政庁北側広場を使って既存の朱塗り建築を借景にレイアウト。亭(東屋)を中心に、 唐風家具や陶器、薬種、文房具、化粧品などの露店が立ち並び、柳や竹、太湖石を配した中国色の植栽などで平安京との違いを出している。

山内は「まひろが政庁に行く前にここを訪れます。平安京で育ち、さまざまな市を歩いてきたまひろですが、それらとは全く違った風情にしたいというのがまずありました。チーフ演出の中島由貴も国際色豊かな大宰府を表現したいということで、 市も異国情緒漂う感じにデザインしています」とコンセプトを説明する。

梅ヶ枝餅、清明上河図を参考にした赤い傘

大宰府編では「赤」をテーマカラーとしているが、それは市にも踏襲されている。枝茂川は「赤い傘に関しては清明上河図(せいめいじょうがず)という、北宋時代の町並みを描いた中国の絵巻がありまして、そこに描かれた画を参考にイメージしています。露店の屋根の幕や、亭も赤くしています。さらに、ここにも梅ヶ枝餅、梅文様の装飾など、大宰府を象徴する梅を随所に散りばめています。梅ヶ枝餅は、当時存在したのかリサーチして風俗考証の佐多芳彦先生にもご相談したところ、餅好きの菅原道真に老婆が梅の枝に餅を刺して贈ったのが始まりという逸話もありましたので、もしかしたらあったかもしれないということで飾ることにしました。枝は本物ですが、餅は本物を使うわけにいかないので紙粘土で作っています。あと、乙丸(矢部太郎)が化粧品屋できぬ(蔵下穂波)に紅を買うシーンが出てくるのですが、品物の下の敷物に梅の文様を入れたり、梅の形をした髪留めがあったり、こういったところも装飾スタッフが梅を意識して飾ってくれました」とディテールに触れる。

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まひろゾーンの文房具屋

文房具屋にはすずりやハンコ、水入れなどがあり、一部は動物がモチーフになっているなど見れば見るほど細かい。枝茂川は「まひろが近寄って覗きそうな店ということで文房具を置くことにしました。すずりに関しては為時邸の為時の居室にも亀のすずりが置かれていましたが、あれも中国からきた設定です」といい、「文房具がまひろゾーンとすれば“周明ゾーン”として設けたのが薬屋(漢方薬)です」と話す。

周明ゾーンの薬種

品物はすべて宋から輸入されたものという設定になっており、枝茂川は「大宰府の発掘調査では青磁、白磁も出土されていますので、そういったものも取り入れています。平安時代の吊香炉は屋根裏から吊るすタイプが多いのですが、中国ではスタンドに吊るすタイプもありそれが売られています。こういったものを日常で使うのは上級、中級貴族ぐらいです」と語る。

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化粧品屋では敷物に梅の文様。梅形の髪留めも

さらに、商品の展示にもこだわりが。お店の人が商品を運ぶために入れた収納箱をテーブルに見立てて、商品を並べているなど、一瞬の隙もない小道具の使い方や創意工夫のこだわりに美術チームの情熱、誇りを感じた。(取材・文:編集部 石井百合子)

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第45回より藤原道長(柄本佑)の剃髪シーン – (C)NHK

吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の24日放送・第45回では藤原道長(柄本佑)が出家を決意し、人生の節目を迎える展開となったが、その理由が「失恋にしか見えない」と話題になっている(※ネタバレあり。第45回の詳細触れています)。

【画像】「行かないでくれ…!」まひろにすがる道長

第45回「はばたき」では、まひろ(吉高由里子)が娘・賢子(南沙良)から宮仕えをしたいと相談され、太皇太后になった彰子(見上愛)に自身の代わりに仕えることを提案。まひろは、「源氏物語」に登場した明石や須磨、そして亡き夫・宣孝(佐々木蔵之介)が暮らした大宰府、亡き友・さわ(野村麻純)が嫁いだ松浦に旅立つ決意をし、それを道長に告げる。

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~以下、第45回のネタバレを含みます~

まひろが旅に出ることを告げた際には「大宰府への遣いの船があるゆえ、それに乗ってゆくがよかろう。気を付けてまいれ」と冷静に受け止めた道長だったが、それは正妻・倫子(黒木華)の手前だったからなのか速攻まひろのもとへ。多くの視聴者が予測していた展開となったが、まひろの局で自ら御簾をおろす道長のただならぬ様子に「やはりごねた」「やっぱり慌てて問いただしに来た道長」「いきなり御簾を下ろしたぞ!」「自分で御簾を下ろすのか」「速攻密談モード」「何をしだすん」と注目が集まった。

「何があったのだ?」「行かないでくれ!」と取り乱す道長に、まひろは「これ以上、手に入らぬお方のそばにいる意味は何なのでございましょう」「ここらで違う人生も歩んでみたくなったのでございます」と自身の胸中やこれまでの道長への感謝を告げ、さらには賢子が道長の娘であることを告白。道長の心中を察する視聴者からは「爆弾投下…」「さっきから剛速球ストレートが…」「このタイミングで言うの?」「今言っちゃう?」と驚きの声があがり、衝撃のカミングアウトを受けての道長の複雑な表情も注目を浴びた。その後も道長は「お前とは…もう会えぬのか?」と半泣きですがるも、まひろは「会えたとしても……これで終わりでございます」と決意を固くし、道長は間もなく出家を決めてしまった。

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道長が宮仕えをすることになった賢子の姿を見ながら顔を歪めるさまにも「なんちゅー顔しとんの」「まだ泣いてる」「道長、抜け殻」「挙動不審すぎるわ」「顔に出過ぎてるよ」とツッコミが寄せられ、道長の期待を裏切らぬまひろへの執着が話題沸騰だった。

柄本が吹替えナシで自らの髪を剃る剃髪シーンでは、「がちで坊主にするとかすごいよね」「リアル剃髪!」「地毛なのすごいな」と柄本の役者魂に称賛の声があがる一方で、出家に至った道長の心情については、失恋のショックで出家したようにしか見えないという声が多数。道長が倫子に語った出家の理由は息子の頼通(渡邊圭祐)に独り立ちさせるため、自身の体力も衰えたためというものだったが、まひろに別れを告げられた直後の展開であり、なおかつ倫子も道長に「藤式部がいなくなったからですの?」と問うていたため、SNSでは「まひろがいないとやる気でない」「わかりやすすぎるぞ道長くん」「まひろがいないのでもう何もしたくない道長」「まひろがいないだけで本当に道長くんって人は…」「藤式部ロス」「吹っ切るかのような…」「大失恋したから髪を切ったようにしか見えない」「フラれて髪を切ってなく乙女に見えてきた」といった声で沸いていた。

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なお、時代考証を担当する倉本一宏は、道長の出家の理由について「紫式部の父・藤原為時も晩年となる長和5年(1016)に出家していますが、政治から身を引いて出家するというのは、当時はよくありました。そのうえで道長が出家した理由の一つには、病気がなかなか良くならなかったことが挙げられます。病気になるとその都度いろいろな人物が霊となって現れ、日記などに記録されていたりするのですが、道長の場合は兄である道隆と道兼に加えて、定子、伊周、三条天皇、敦康親王、そして顕光といった人たちが現れていたと思います」と公式サイトのコラムで解説している。

また、頼通に関しては摂政となってからも優しすぎる性格ゆえか頼りなさを露呈することとなり、ことあるごとに道長に指示を仰ぐありさま。特に左大臣・顕光(宮川一朗太)は帝の前で居眠りをしたり、的外れなことに固執して陣の定めを長引かせたりと失態続きだといい、頼通は左大臣を辞めさせるべく道長に相談。すると道長は顕光が自ら辞職を願い出るように仕向けるため「失態のたびにみな(公卿たち)の前で厳しく難じよ」とアドバイス。頼通はこの案に激しく動揺していたが、視聴者も「嫌な作戦だ…」「パワハラ指南w」「アドバイスがパワハラ」「パワハラの勧め」とざわついていた。

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公任(町田啓太)も「心はまったく出家しておらぬな」と道長にツッコミを入れていたが、実際にそうだったようで時代考証の倉本は「道長は出家してからも禅閤(ぜんこう)と呼ばれて、権力を行使し続けています。頼通も、いちいち道長にお伺いを立てていますね。『春記』(しゅんき/藤原資平の長男・資房の日記)によると、頼通は人柄が穏やかでいい人だったようですけれども、道長と比較すると実行力などで見劣りしたようです。このためか、実資をはじめとした公卿たちは、出家して以降も道長のもとをよく訪ねています」と述べている。(石川友里恵)

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「光る君へ」第46回より – (C) NHK

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)は、12月1日に第46回「刀伊の入寇」が放送。あらすじを紹介する。

【画像】私はもう終わってしまったの…第46回「刀伊の入寇」

まひろ(吉高)は念願の旅に出て、亡き夫・宣孝(佐々木蔵之介)が働いていた大宰府に到着。そこでかつて越前で別れた周明(松下洸平)と再会し、失踪した真実を打ち明けられる。その後、通訳として働く周明の案内で、政庁を訪ねるまひろ。すると稽古中の武者達の中に、双寿丸(伊藤健太郎)を発見する。

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さらに大宰権帥の隆家(竜星涼)に、道長(柄本佑)からまひろに対するある指示を受けたと告げられる。そんな中、国を揺るがす有事が……。

「光る君へ」は、平安時代中期に長編小説「源氏物語」を書き上げた紫式部の生涯を描く大河ドラマ第63作。脚本家・大石静によるオリジナル作品で、「篤姫」(2008)以来16年ぶり2回目の大河出演となる吉高が主人公の紫式部/まひろを演じる。語りは伊東敏恵アナウンサー。最終回は12月15日(全48回)。(清水一)

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玲央との関係は? いづみの新たな事実が判明 – (C)TBSスパークル/TBS

神木隆之介が主演を務めるTBS系日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(毎週日曜よる9時~)の第5話「一島一家」が24日に放送。謎の婦人・いづみ(宮本信子)の正体をめぐる新たな事実が明かされ、X(旧Twitter)でも視聴者から驚きの声が寄せられた。(ネタバレ注意。以下、第5話の内容に触れています)

【画像】「海に眠るダイヤモンド」第5話フォトギャラリー

本作は、1950年代からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と2018年の東京を舞台にした、高度経済成長期と現代の日本を結ぶ70年にわたる愛と友情、家族の物語。端島の炭鉱員の家に生まれた鉄平(神木)と現代の東京で生きるホスト・玲央(神木/一人二役)という、違う時代に生きる主人公を描く。「アンナチュラル」「MIU404」の脚本家・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子による初の日曜劇場。

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1958年12月。第5話の端島では「全日本炭鉱労働組合」の意向に従い、一平(國村隼)や進平(斎藤工)たち鉱員は、期末手当の賃上げを求める“部分ストライキ”を行おうとしていた。しかし鉄平たち鷹羽鉱業側は、鉱員たちの要求を退け、鉱山のロックアウトを実施する。

ロックアウトされると賃金自体が出ないため、炭鉱員たちは生活に困ってしまう。家族同然に思う鉱員たちと対立するという不本意な事態を引き起こす、労働組合制度の仕組みに疑問を持つ鉄平。そして鉱員たちの間では、ロックアウトを選択した炭鉱長の辰雄(沢村一樹)への不満が蔓延していた。そんな中、リナ(池田エライザ)は進平に、自身の悲しい過去を語り始める。

一方の現代パートでは、いづみの家に、DNA鑑定の結果が届く。はたしていづみと玲央に血縁関係はあるのか。2018年に生きるいづみは一体誰なのか……という展開が描かれた。

玲央は、自分の祖父かもしれない鉄平の事を調べるため、いづみの孫・星也(豆原一成)と千景(片岡凜)と共に図書館へ。終盤、星也から、なぜ祖母のことを「いづみ」と呼ぶのかと問いかけられた玲央に、千景は「いづみはおばあちゃんの旧姓」と明かす。

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実は「いづみ」は「出水」という苗字であり、名前は「朝子」であることが明かされた。これまで、いづみの正体をめぐっては、鉄平に思いを寄せる朝子(杉咲)、幼馴染の百合子(土屋太鳳)、謎の女性リナ(池田)の誰かではないかと話題になっていたなか、ついに明かされたいづみの名前。Xでは「朝子だったかー!!!」という驚きや「やっぱり朝子だったか」「わー予想、見事に外したぁ」など、視聴者の声もさまざま。一方、DNA鑑定の結果が判明したことで、鉄平と朝子について「2人は結ばれないってこと?」といった声や、「玲央の祖父母は誰だろう」など、いまだ明かされていない玲央と鉄平の関係をめぐって考察が飛び交っている。(西村重人)

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「クジャクのダンス、誰が見た?」より – (C)TBSスパークル/TBS

広瀬すずが初の本格サスペンス主演を果たし、松山ケンイチと共演する2025年1月スタートのTBS金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(毎週金曜よる10時~)に、磯村勇斗が出演することが決定した。TBSドラマへの出演は「不適切にもほどがある!」以来1年ぶりとなる。

【画像】「ふてほど」で一人二役を演じた磯村勇斗

本作は、「イチケイのカラス」の浅見理都の同名漫画を原作に、クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。父が遺した手紙には“冤罪”の文字が書かれており、事件の真相に迫るとき、現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していく。主人公・山下心麦を広瀬、ともに事件の真相を追う弁護士・松風義輝を松山、殺された心麦の父・山下春生をリリー・フランキーが演じる。脚本を日曜劇場「半沢直樹」や Netflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」などの金沢知樹が手掛ける。

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磯村が演じるのは、雑誌「週刊ジダイ」の記者・神井孝(かみい・たかし)。春生が殺された事件の直後に心麦の前に現れ、心麦の身辺を土足で嗅ぎ回る厄介な記者だ。遠慮のない挑発的な物言いがデフォルトで、「地獄に堕ちてでも知りたいことがある」と語るほどの執念で真実を追求する神井は、目的のためなら手段を選ばず、強引な取材や無粋な駆け引きもする。神井が春生の事件を追い、心麦にこだわる理由とは一体何なのか。そして、事件の真相をどこまでつかんでいるのか。心麦の運命を大きく左右していく重要人物となる。

磯村は、演じる神井について「しっかりとした芯を持っていますが、ミステリアスなところもあるので、蛇のような人物だなと感じています」と紹介。「普段は撮られたり追われる側なので、その立場に自分が回ると考えると非常にワクワクしています(笑)」と意気込みを明かした。(高橋理久)

磯村のコメント全文は以下の通り。

磯村勇斗(神井孝 役)

イチ視聴者として「この人が、これをしたの…?」「えっ、犯人じゃないの…?」と脚本を読む手が止まらないほど楽しんで読みました。おそらく観てくださる皆さんも同じような感覚になるのではないでしょうか。その中で僕が演じる神井は、広瀬すずさん演じる主人公とその周りをずっと追い続けている週刊誌記者。しっかりとした芯を持っていますが、ミステリアスなところもあるので、蛇のような人物だなと感じています。普段は撮られたり追われる側なので、その立場に自分が回ると考えると非常にワクワクしています(笑)。

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富士山の隣には……? – (C)日本テレビ

脚本・バカリズム、主演・市川実日子、人気ドラマ「ブラッシュアップライフ」の制作チームがタッグ組んだ、1月スタートの新ドラマ「ホットスポット」(毎週日曜よる10時30分~)より、角田晃広東京03)、鈴木杏平岩紙ら追加キャスト3名が発表された。角田と平岩は、スペシャルドラマ「侵入者たちの晩餐」でバカリズム作品に出演、鈴木は市川と同じく初参加となる。

【画像】早口な平賀源内で名演をみせた鈴木杏

「ホットスポット」は、日本が誇る富士山の麓にある山梨県のとある町を舞台に繰り広げられる“地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー”。ビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美は、ある日、ひょんなことで宇宙人に出会うが、世の中の酸いも甘いも経験してきた清美は、宇宙人の機嫌を損ねないレベルで仕事や私生活のちょっとした事件の解決をお願いしていく。

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角田は清美の職場の先輩で夜勤シフトに入ることが多いフロント業務の高橋孝介(たかはし・こうすけ)を、鈴木は清美の中学時代の女子バレー部の後輩で、小学校の先生の中村葉月(なかむら・はづき)を、平岩は同じくバレー部の同級生で泌尿器科の看護師・日比野美波(ひびの・みなみ)を演じる。4人は、宇宙人の登場によって頻繁に会うようになり、次第に関係性を変化させていくという。併せて公開された4人のビジュアルには、富士山をバックに仲良く写真を撮る様子と共に、よく見ると背後にはUFOが映り込んでいる。

3人は脚本について、それぞれ「あまりにも面白いので早くみなさんと合わせたいって気持ちが強かったです」(角田)、「もう十分面白い脚本なので、私たちもここから先、結末がどうなっていくのかが全くわからないのですが、ただただ面白いことだけはわかっているので、楽しみにしていてください!」(鈴木)、「バカリズムさんの脚本にはいつも『これ、言いたい!』というセリフがたくさん散りばめられていて、皆さんとセリフを合わせるのがとても楽しいです」(平岩)と絶賛しており、まだまだ全貌が見えない本作への期待が膨らむばかりだ。(高橋理久)

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角田、鈴木、平岩のコメント全文は以下の通り。

角田晃広(高橋孝介 役)

バカリズム脚本のドラマは「侵入者たちの晩餐」でもお世話になりました。升野くんとは芸人として若手のときからの付き合いなので、その升野くん作の連ドラにガッツリ出演出来る喜びを感じております。ただ、いざ台本を読ませていただくと、思った以上の出番の多さにセリフを覚えるのが大変だな…なんてことも思いましたが、それ以上にあまりにも面白いので早くみなさんと合わせたいって気持ちが強かったです。僕の役は、市川さん演じる清美の職場の先輩です。普段だったら職場以外では絶対絡まないはずの関係からスタートし、清美の同級生も含めた女性3人との関係性の変化にも注目していただければと思います。またこの「ホットスポット」には宇宙人も出てきます。SF 感ゼロの状態から宇宙人がどう絡んでいくのか、是非楽しみにしていただきたいです!

Q 宇宙人にまつわるドラマですが、あなたは宇宙人の存在を信じますか?

僕は、宇宙人はいると思ってる。ただ、「地球にはまだいないのかなとか思ってる派」。

鈴木杏(中村葉月 役)

私はドラマ『ブラッシュアップライフ』がすごく好きなので、今回このチームに参加できるのがうれしくて、オファーも即答でした。台本を読むとすごく面白いけど、「これどこまでちゃんとできるんだろうなあ?」という不安も同時にあります。 もう十分面白い脚本なので、私たちもここから先、結末がどうなっていくのかが全くわからないのですが、ただただ面白いことだけはわかっているので、楽しみにしていてください!

私が演じる葉月のキャラクターは、冷静で真面目なんだけど、内面では常にちょっとふざけてる感じかなと思って演じはじめているところです。私自身が内面ではかなりふざけている人間なので、ふざけすぎない様に気をつけます。

Q 宇宙人にまつわるドラマですが、あなたは宇宙人の存在を信じますか?

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私は UFO をちゃんと見た確証はありません。確証はないので何とも言えないんですが、UFO が必ずしも円盤型ではないんじゃないかと思っています。

変な雲を見ると「おや?」って思ったりしてます。だから、宇宙人は存在すると思っています。

平岩紙(日比野美波 役)

このチームに、また参加させて頂けることが、とても嬉しいです。 バカリズムさんの脚本にはいつも「これ、言いたい!」というセリフがたくさん散りばめられていて、皆さんとセリフを合わせるのがとても楽しいです。顔合わせの際に、監督はじめ、皆さんが口々に仰っていた、「とにかく楽しく!」をモットーに、笑いの作品はみんなが心身共にのびのびしてこそだと思うので、バカリズムさんの描く、壮大でありながら、やっぱり日常の物語を、私自身も楽しく演じられたらと思います。

また、今回の試みとして、撮影スケジュールが健康的で、私含め子育て中の方にも気遣いのある取り組みがされており、環境もありがたいです。このチームの優しく楽しい空気や思いが視聴者の皆さんにも届き、楽しくご覧頂けたら嬉しいかぎりです。

Q 宇宙人にまつわるドラマですが、あなたは宇宙人の存在を信じますか?

信じています。まず、この世に生き物が存在して自分も地球で生きているってことも不思議すぎて、小学生の時は考え出すと眠れませんでした。 UFO かな?とか宙に浮くとか不思議な体験もしたし、周りの人は夢だよと言い、

自分もそうか、、と思ったりしていたけど、事務所の社長の「信じなきゃだめだよ!」の一言で貴重な体験したんだと思うようになりました。

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「ライオン・キング:ムファサ」超実写プレミアム吹替版本予告|2024年12月20日(金)劇場公開🐾🐾 » 動画の詳細

超実写版『ライオン・キング』(2019)の前日譚映画『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日全国公開)から、尾上右近松田元太Travis Japan)らが参加する超実写プレミアム吹替版の本予告が公開された。

【動画】『ライオン・キング:ムファサ』超実写プレミアム吹替版本予告

本作は、『ライオン・キング』の主人公・シンバを命がけで守ったムファサ王と、彼の命を奪った悪役・スカーの若き日を描くはじまりの物語。孤児から王へ運命を切り開くムファサ(声:尾上)と、彼の運命を変える若き日のスカー=タカ(声:松田)。血のつながりを超えた“兄弟”の絆に隠された、驚くべき秘密が明かされる。

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マンドリルのラフィキの語りからはじまる本予告では、両親とはぐれた幼きムファサが、タカに助けられたことで、本当の兄弟のような絆を育んでいくさまが映し出される。共に成長する二人だったが、王国を奪おうとする冷酷な敵ライオン・キロス(声:渡辺謙)の出現で、運命は大きく変わってしまう。映像のラストでは、「一緒に戦うんだ!」と言うムファサに対して、タカが「俺には何もない。ムファサに奪われたんだ」と意味深な言葉を返している。

メガホンを取ったのは、『ムーンライト』(2016)でアカデミー賞作品賞含む3部門を獲得したバリー・ジェンキンス監督。超実写プレミアム吹替版にはそのほか、MARIA-E(シンバの母・サラビ役)、吉原光夫(ムファサの父・マセゴ役)、和音美桜(ムファサの母・アフィア役)、悠木碧(姉妹ライオンのひとり・アクア役)、LiLiCo(雄大なサバンナに住む賢いキリン役)が名を連ねる。(編集部・倉本拓弥)

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青島&室井、潜水艦事件の写真がポストカードに!(画像はサンプル) – (c)2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝

「踊る大捜査線」シリーズの主人公・青島俊作を演じる織田裕二が、「踊るプロジェクト」12年ぶりとなる新作映画『室井慎次 生き続ける者』(全国公開中)にサプライズ出演していることが25日、東宝から公式発表された。あわせて、青島と室井が握手をする姿を捉えたA6ポストカードが、入場者プレゼントとして11月30日より合計40万人限定で配布されることも決定した。

【画像】「踊る大捜査線」織田裕二演じる青島ら湾岸署メンバー

青島は、 元サラリーマンから警察官になった異色の経歴を持ち、湾岸署刑事課の捜査員として、常に自分の信念に従い、市民のために現場で奔走した。新作映画の主人公・室井慎次(柳葉敏郎)とは、時に対立しながらも、事件解決のために協力。テレビシリーズ最終話では、最新作につながる“ある約束”を室井と交わした。『生き続ける者』では、緑のモッズコートを羽織った青島の現在の姿が確認できる。

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入場者プレゼントは、劇場版2作目『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』で青島と室井の会話で語られ、同作のエンドロールのラストを飾った潜水艦事件の写真をポストカード化したもの。2人の友情を象徴する「踊る」ファンにはたまらないアイテムだ。

室井慎次 敗れざる者』(公開中)と『室井慎次 生き続ける者』は、青島との“約束”を果たせずに警察を辞めた室井の現在を描く作品。故郷・秋田県で犯罪被害者・加害者の子供たちと共に穏やかに暮らす室井に、再び事件の影が忍び寄る。(編集部・倉本拓弥)

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「連続ドラマW I, KILL」より

WOWOWと松竹・松竹京都撮影所が初めてタッグを組むオリジナルドラマ「連続ドラマW I, KILL」(読み・アイキル)の製作が決定した。関ヶ原の合戦から30年後、人を喰う謎の化物が蔓延する世界を舞台にしたサバイバルスリラーで、脚本を映画『正欲』(2023)や『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(公開中)などの港岳彦らが、メイン監督をドラマ「ポケットに冒険をつめこんで」(2023)や映画『ゴーストマスター』(2019)などのヤングポールが務める。あわせてティザー映像と、未発表のキャストの後ろ姿などを収めた場面写真も公開された。2025年にWOWOWで放送・配信予定。

【画像】キャストは誰…?場面写真

海外マーケットも視野に入れた本作は、気鋭のクリエイターと伝統の松竹京都撮影所の一流職人スタッフがコラボレーションし、リアルな時代背景と舞台設定、ダイナミックな映像と迫力あるアクションを追求。極限状態に陥る恐怖のサバイバルドラマと、日本の伝統的な本格時代劇が融合した世界観の中で、大切なものを守るためにぶつかり合い、裏切り、葛藤する人々の姿を力強く映し出す。

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テーマは「生きる」(I kill/斬る)。天下分け目の戦い・関ヶ原の合戦から30年後。移り行く時代の中でようやく平和な世を取り戻しつつあった日本に、人を襲い、喰らう化け物が出現。「群凶(Gun-kyou)」と呼ばれるそれらに囲まれた極限の世界の中で、血の繋がらない娘トキを守るために立ち向かう一人の女性・お凛と、全てを失い絶望しながらも自らの生い立ちを知るべく旅をする男・士郎を描く。

メイン監督のヤングポールは、映画『ゴーストマスター』でポルト国際映画祭最優秀作品賞を受賞し、レインダンス国際映画祭では「今注目すべき7人の日本人インデペンデント映画監督」の一人に選出されるなど、スタイリッシュな映像表現を国内外で高く評価されている。もう一人の監督として、松竹京都撮影所でキャリアをスタートさせた服部大二が参加。脚本には港のほか、新進気鋭のばばたくみ川滿佐和子が名を連ねる。「群凶(Gun-kyou)」と呼ばれる化け物をはじめとする特殊造形を担当するのは、『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』などに携わってきた百武朋。美術を『最後の忠臣蔵』(2010)と『燃えよ剣』(2020)で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した原田哲男が担当する。

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ティザー映像は、150年続いた戦乱の世が終結し、平穏を取り戻したかに見えた日本を襲う未知の恐怖を収めたもの。本映像には本篇映像の他にソニーPCLの協力のもと、バーチャルプロダクション技術を用いたパイロット版の映像も一部使用している。スタッフのコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)

脚本:港岳彦

そのアイデア自体は、あちこちで、何度か耳にしてきたものでした。--おもに笑い話として。実際に、映像化されたものもあったのかもしれません。ですが、思いつきレベルの雑談ならともかく、そのアイデアをふくらませて、大がかりな長編に仕上げようと目論む人たちがいるとは思いませんでした。「“それ”がああなって!こうなって!こんなことにもなっちゃって!」「ぜったい世界と勝負できると思うんですよ!」と、ガンギマリの目でプレゼンするヤングポール監督を見ながら、どうやってこのヤバい人から逃げようかと考えていたのに、気づくと大学の先生による“それ”の講義に強制参加させられ、監督のお気に入りだという“それ”の DVD を押し付けられ、いつしか若き優れた脚本家たちも巻き込まれ、あっと驚く錚々たるキャストの方々が集結していたのでした。「正気か?」の連続でしたが、脱稿した頃には、ぼくも彼と同じ目をしていました。やりました。時代劇×ゾンビ 大巨編どうか、ご期待ください!!!

監督:ヤングポール

本気の人間が集まった結果、、、ヤバい作品が生まれつつある。初めて見る独自なジャンルの様でいて、しかし歴史に裏打ちされた堂々たるエンタメ感もあるという奇跡的な掛け算が成立している、と思う。現在撮影中ですが、画面から漲るパワーが半端ない。これは、面白いです。

監督:服部大二

ゾンビ×時代劇×サバイバルホラー。テーマは「生きる」。この作品をオファーされて引き受けなかったら、監督になった意味がないと思った。野心的な作品を創り続ける「WOWOW」と世界が注目する鬼才「ヤングポール」、その2つと本格時代劇を創り続ける「松竹撮影所」を融合させるのが私の役目だった。誰も見たことのないファンタジーを創作するという意味では、ゾンビも時代劇も同じである。私の持っている僅かな時代劇の経験と知識を、太秦のスタッフと共に、ゾンビ部、アクション部と共に、この作品において全力を持って発揮させる所存である。撮影は過酷である。毎日が衝撃である。「I KILL」の撮影は初体験の連続であり、スタッフ・キャスト全員の精神と体力を限りなく消耗させる。だが、誰も弱音を吐かない。気力は充実している。早く「I KILL」を世界に届けたい。その一念である。

株式会社WOWOW/コンテンツプロデュース局ドラマ制作部チーフプロデューサー・山田雅樹

今回、WOWOW と松竹・松竹京都撮影所が”タッグ”を組んで、日本発の新たなオリジナルドラマシリーズを作ることに挑戦しています。伝統的な京都の「時代劇」と海外的な「サバイバルスリラー」というジャンルを掛け合わせた新たな世界観と本格的な描写でもって日本のみならず海外の視聴者にも届く作品にしたいと願っています。

時代劇の聖地である京都で、ヤングポール監督をはじめ東京のクリエイターと時代劇の職人スタッフの圧倒的な熱量のコラボレーションで現場では計り知れない化学反応が起きています。「生きる」ことへの執念と逞しさ。そして、生々しさと狂気、さらに、その先にある美しさを描き、今のこの混沌とした世界を生きる人々の心を揺さぶる作品にしたいと思います。さらに、注目のキャスト情報は追って発表しますのでぜひ、ご期待ください。

松竹株式会社/映像企画部テレビ企画室プロデューサー・岡村紘野

本作のテーマは「生きる」です。シンプルですが奥深さがある命題です。それぞれの登場人物がそれぞれの問題と向き合い、物事が思う通りに行かない中で、もがき苦しみながら生きようとします。そこにドラマが生まれます。サスペンススリラーでありながらホームドラマでもあります。愛おしいほどの家族愛が根底にある作品です。ワンカットワンカットを、丁寧に心を込めて撮影を重ねました。日本の京都で作ったこの作品が、一人でも多くの方々に届くことを願っております。

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